13歳のハローワーク公式サイトと埼玉県秩父市と富士通ネットワークソリューションズ株式会社とが連携し、去る10月4日全国初の授業(ワークショップ)を実施しました。これは、秩父市におけるキャリア教育の拡充、地元企業への地域住民の就職促進などを目指して、授業では実際に「13歳のハローワーク公式サイト 秩父版」 (もっと教えて!みんなの仕事 ちちぶ版)を体感してもらいました。
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教室に1学年の2クラスが集まり、まずは高田校長先生から「全国でも初めての授業なのでしっかりやりましょう」と挨拶がありました。その後、代田公式サイト編集長と授業のガイド役を務める秩父市役所と富士通ネットワークソリューションズの方々が紹介されました。授業では、はじめに代田編集長から仕事と職業に関するクイズが出されました。普段あまり職業について考えることのなかったので、予想外の解答にびっくり。
そのあと「13歳のハローワーク公式サイト」と連携された「ちちぶ市民ネットワークサービス(秩父地域SNS)」を使って、地域で働いている人に質問を投げかけてみました。
この授業を受ける前に、事前学習として自分の“好きなことや興味のあること”書き出していましたが、改めてこの授業でこういった作業をすることの目的や意義について説明がありました。その上で、特に好きなものを3つ抜き出して星じるしの付箋に書き込み、その付箋の周りに興味・関心のある職業を書き出していきました。一人で考えていて行き詰ったときは、グループにいる大人の方々にアドバイスをしていただきました。
いよいよ個人作業から、グループ作業です。同じ興味をもったグループ全員で力を合わせて仕事マップを完成させました。時間が限られていたので、集中しなくてはなりませんでした。「なるべく多くの職業を書き出し、マップをいっぱいにしてみよう」「関連ある職業は近くに寄せて、分かりやすくしよう」という代田編集長の指示に耳を傾け、大人の人にどんどん質問したり、他のグループのマップを眺めたりして、どのグループのマップにも職業がたくさん広がっていきました。
完成した各グループのマップを教室の周りに張りました。その後、他のグループのつくったマップを見て回りました。どのグループのマップもどれ一つとして同じものがなく、それぞれのマップにはいろいろな職業が広がっていてびっくりしました。代田編集長に指名されたグループの代表者が「どんなことを学んだか」「新しい発見があったか」などを発表しました。
授業に最後に「ちちぶ市民ネットワークサービス(秩父地域SNS)」をチェックをしました。授業のはじめにした質問に対して、地域の会社の方から寄せられていた回答が紹介されました。これから先、こういったインターネットを使ってコミュニケーションをする方法を学びました。
授業を終えて「世の中にはとてもたくさんの仕事があるということ、そのたくさんの仕事が関連し合っているということが分かった」「自分の知らなかった職業を知ることができた」という感想が数多く寄せられました。その他にも「自分が書き出せなかった職業が、他のグループにあって悔しかった」「グループで力を合わせて作業することが楽しかった」というものも寄せられました。
そして「この授業をキッカケにして、自分の将来のことを考えたり、いろいろな職業のことを調べてみたりしたい」という熱いコメントもありました。
「中学校教育において、将来を考えるためのキャリア教育は重点課題。その意味で大変いい機会になった。また、インターネットを使った授業も本校だけにとどまらず、地域全体にも広めて生きたい。」と高田校長先生。また、富士通ネットワークソリューションズ(株)の横井さんは「インターネットを使った授業は、中学生の関心度が高いことが実感でき、今後の活用が期待できると思う」。また、秩父市役所小泉さんも、「SNSやインターネットが、子どもの気づきを促進させ、自ら考えていく手段になるという強い感触を得た。各学校と連携しながら課題を克服し秩父市全体に広めていきたい」と今後の抱負を語っていただきました。