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13歳のハローワークマップを使った授業

13歳のハローワークマップを使った授業風景

キャリア教育、職業観教育の一環として、小中学校や塾の授業やイベントで「13歳のハローワークマップ」が活用されています。


このページでは、編集部に届いた、小中学校、塾の事例と利用者の声をご紹介します。
また、編集部で実施した、中高生を対象にしたワークショップ事例もご紹介。
さあ、「13歳のハローワークマップ」を使って、さまざまな仕事発見の旅に出ましょう!

1 小・中学校、学習塾での事例

「13歳のハローワークマップ」を利用した事例として、小・中学校、学習塾でのとりくみをご紹介します。

東京都品川区 公立小学校のとりくみ(5年生担当 池田先生より)

「市民化」の授業で、「将来の職業」というテーマで「13歳のハローワークマップ」を利用しました。
マップをすぐ見せるのではなく、「君たちのあこがれの職業は、この中に必ずあるんだよという前振りで、興味関心をひきだし、だんだんとマップを広げていきました。

授業のポイントは、興味関心をひきつける、前振り。子ども達は、席から身を乗りだして、職業を探し始めます。そして、宝探しをさせるような演出が必要です。子ども達には、必ず興味のある職業があるので、まるで、案の定、宝物を探すように、その仕事をみつけ、大きな声を出します。
さらに、黒板に張った「13歳のハローワークマップ」をグループごとに見学し、さらに興味の沸いた職業を書き出させました。興味のある仕事の周囲に目が行き、その仕事にとどまらず、いろいろな職業に興味関心が自然に広がっていくようにできているところが、「13歳のハローワークマップ」の凄いところだと思います。


東京都世田谷区駒留中学PTAのとりくみ(PTA会長 富岡富美子氏より)

東京都世田谷区駒留中学PTAのとりくみ ワークシート

PTAから世田谷区駒留中学校の先生方に協力を呼びかけ、「13歳のハローワークマップ」を使ったプログラムを実施しました。「13歳のハローワークマップ」を廊下に貼り、1、2年生にプリントを配り、休み時間や朝の自主勉強の時間を利用して自主学習してもらったのですが、9割の生徒が参加しました。

マップを廊下に掲示し、自由に見てもらった1ヶ月後に、自主学習プリントを配布。マップに書かれた職業から2つの職業を選び、その職業を合体して、今までにない新しい職業を考えました。想像以上に子どもたちから新しい職業のアイデアが飛び出しました。1年生は職業調べ、2年生は職場体験を実施した後だったので、より職業意識が高まる結果となりました。

「自分の身近にある仕事だけでなく、そのほかにもさまざまな仕事があることがわかりました!」
「10年後、20年後に、今ある仕事でなく、自分だけの仕事を見つけてもいいんだ!」
といった声が子どもたちからあがり、子どもたちの感動が私たちにも伝わりました。


小6~高3対象の学習塾プログラム「人生の選択 夢をかなえる行き方は1つじゃない」

フランクリンコヴィー・ジャパン社が私塾に提供する「7つの習慣J(ジュニア)」プログラム(全生徒数12,000人)内にて、2007年1月より、「13歳のハローワークマップ」が利用されています。

13歳のハローワークマップやいろいろな職業についた人の体験談をもとに、自分の価値観や夢を実現できる職業にはどんなものがあるのか、具体的に考えていきます。

自分の特性となりたい職業を考えるとき、子ども達は、野球が好き⇒野球選手になる というように、なかなか広げて考えることができないので、そういった子ども達の考えを広げるために、514の職業を掲載した「13歳のハローワークマップ」を使っていただいています。

【プレ授業に参加した子どもたちの声】
●夢はひとつじゃないということを学びました。僕はサッカー選手になりたいけど、なれなかったら、コーチになって教えた人がプロ選手になれたらいいと思いました。(小六男子)
●仕事にはいろんな種類があって、たくさんあるんだと思った。(中三女子)

2 編集部主催ワークショップ「13歳のハローワークマップで、仕事探しの旅にでよう!」

「さあ、仕事探しの旅に出よう」(講義)

午前中は、編集長より、中・高校生のみなさんが仕事に就くころには、どんな時代になっているのか? その変化を、私達大人の就職する時代はどうだったか? そして今どうなってきているか?という流れを、説明しました。選択肢が増える、社会が成熟する、ということが「仕事選び」にどんな影響があるのかを勉強しました。
配られたワークシートに、自分がなりたい、関心のある職業を書き出したり、その職業が本当に自分が大切に思う夢をかなえる唯一の職業か? 他に選択肢がないかを考えました。参考に「13歳のハローワークマップ」が配られました。


「オリジナルマップを作ってみよう」(グループワーク)

1)なりたいテーマ(コア)を決めよう

午後は、5~6人の中高生に、1人大学生のボランディアスタッフでグループを作り、オリジナルの職業マップをつくっていきます。
各グループに模造紙が1枚配られ、まずは、午前中に書き出した「なりたい職業」や「その理由」を、自己紹介代わりに発表しながら、職業マップのテーマ(コア)を決めていきました。コアが決まったグループは、丸い画用紙にそのテーマを書き、模造 紙の真ん中に貼ります。
さあ、これで、ベースができました。

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2)思いつく職業をどんどんつなげて広げよう

思いつく職業をどんどんつなげて広げよう

コアを中心に、思いつく職業をポストイットにどんどん書き出し、貼っていきます。
一つの職業が思いつけば、「それに関連するのでこんなのもある」 「あんなのもある」とどんどん広がっていきます。途中、関連の深い職業同士をグルーピングして位置を貼り変えたり、レイアウトも それぞれのグループで自由な発想で行いました。

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3)新しい職業を考えてみよう

新しい職業を考えてみよう

たくさんの職業が書き出せたところで、ちょっと発想の転換を図ります。
今まで書き出した職業をヒントに、今はない職業を作ってみよう!
例えば…
『気象予報士』=「アナウンサー」×「気象庁職員」
『ネイルアーティスト』=「エスティシャン」×「画家」
と考えれば、いくつもの職業が掛け合わさって新しい職業が生まれます。
「カラス調教師」→カラスがゴミを荒らすので、逆にゴミを拾うカラスを調教
「電車アイドル」→疲れた切ったサラリーマン満載の電車の中を明るくする通勤電車専用のアイドル」
など・・・楽しい職業がたくさん生まれました。

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4)オリジナルマップを発表しよう

オリジナルマップを発表しよう

できあがったマップは、それぞれのグループでどんな発想でマップを広げていったか、新しい職業はどんなものを思いついたかをそれぞれに発表!寸劇も交えたプレゼンテーションで、それぞれ個性のある発表でした。

午前中には、なりたい職業を3つ書くのもなかなか思いつかない人が多かったのに、それぞれのマップには、100以上の職業…そして、誰も聞いたことのない新しい職業まで!
プレゼンテーションは勝ち抜き選で、各チームの代表が夜の部で優勝を狙って競いました。それぞれのマップを見ながら、笑いあり、悔しさあり、感動のフィナーレでした。

【情報提供のお願い】

『もっと教えて!フォーラム』では、「13歳のハローワークの利用法」コーナーをご用意しています。
これからマップでの授業を検討されている方、マップを使って授業された方は、ぜひ情報をご提供ください。

★『13歳のハローワークマップ』を使った当ワークショップに関するお問合せはコチラまで

★『13歳のハローワークマップ』は当サイトで購入することができます。