ホームドクター


<< 編集部の職業解説 >>

ホームドクター 住宅メーカーは家を売ったら終わりではなく、引渡した後から、購入者(オーナー様)との新たな付き合いが始まる。近年では、購入した家の“困りごと”を解決するために、住まいにまつわる暮らしのサポートにも力を入れている。
アフターサービス業務は建物の引渡し後、お客様の快適な暮らしを守り続けるとても重要な仕事だ。

このアフターサービス業務の中核を担うのが、建物(住宅)の定期点検やメンテナンス手配などの業務を行う「ホームドクター」。
具体的には、家の定期点検業務をメインとして、点検の際に補修やメンテナンスが必要な箇所がある場合には協力業者を手配し、修繕に費用が発生する場合には、見積もりを算出する。
また、定期点検結果やメンテナンス工事の内容を、PCやタブレットを使って報告書にまとめ、保管。このメンテナンス記録に基づいて住まいの維持保全に最適な提案をしていく。
自然観察指導員 体の調子がいつもと違うと感じた時に、ご近所のかかりつけ医の診断を受け、その的確な診断と丁寧な説明に不安がなくなりほっとしたという経験はありませんか?
ホームドクターは住まいをよく知る「住まいのかかりつけ医」として、末永く安心して住めるように、健康診断(定期点検)とカルテ(メンテナンス記録)を基にしたお客様一人一人に寄り添った提案、そして暮らしがより豊かになるための提案をする仕事なんだ。

人の暮らしの中でとても重要な場所である「家」。お客様の困りごとを解決して「ありがとう」という言葉を頂けたときには、とてもやりがいを感じるだろう。

今までのように築30年経過した住まいを建て替えるという時代は終わろうとしている。定期点検を通じて早めにメンテナンスを始めること、そして家族のライフスタイルの変化に応じたリフォームをすることで、人の想いと共に住まいも受け継がれていく。
人生100年時代と言われる現在、住まいも長寿命化が進んでいる。そのためにホームドクターが欠かせない存在になっており、これからの住宅業界を支える存在として将来性の高い職業といえるだろう。

仕事を始めてから、住まいを建てるための建築知識はもちろんのこと、その後の経年劣化事象やメンテナンス方法などを学んでいく。

学校・学部については、特に問わない。

資格は特に必要ないが、入社後に建築士や宅地建物取引士、施工管理技士の資格を取得して、より深く幅広い知識を持つ人もいる。

住宅業界も女性の活躍が期待されており、女性のホームドクターも徐々に増えてきた。出産や育児が落ち着いて復職した後、子育てを経験した母親としての視点を加え、仕事に役立てて活躍している人もいる。

この職業解説について、感じたこと・思ったことなど自由に書き込んでね。

わからないこと・知りたいことは、働いている大人に聞いてみよう!

次はこんな職業も見てみよう!