損害保険募集人
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損害保険募集人は、損害保険会社や代理店に所属し、保険商品の販売や顧客のサポートなどを行う。
損害保険には、
- 自動車で事故を起こしたときに備える自動車保険
- 住宅が火事になったときに備える火災保険
- モノを破損したときや盗難にあったときなどに備える盗難保険
損害保険募集人は、自社で扱う保険に関して、勧誘(営業)、商品の説明、契約の締結を行い、契約後は、契約の変更や解約の受付、事故発生時の連絡の受付などに対応する。
保険に加入するメリットの一つとして、事故が発生したときに、難しい交渉を保険会社に代行してもらえることが挙げられる。また、加害者になった場合は、被害者への代償をまかなうことができる。
損害保険募集人は、顧客のニーズに最適な保険商品を提案し、契約を結ぶことにより、万一のときに、精神的なストレスや経済的負担を軽減。事故はないに越したことはないが、もしもの場合に強い味方となり、顧客の辛い状況を和らげる助けになることができる。
14世紀、イタリアにおいて、航海が失敗したときは金融業者が積荷の代金を支払い、航海が成功したときには金融業者に手数料を支払うという仕組みが考えだされた。これが、後に海上保険へと発展した。
1666年9月のロンドン大火を契機に、海上保険をヒントに考案されたのが、火災保険。これは、過去の火災発生率と現在の建物数から保険料を設定するなど、近代的な火災保険の原型となった。
一方、日本では、16世紀から17世紀の初め、朱印船は海難事故などにあう危険が高かったため、「抛金(なげかね)」という制度が考え出された。1航海ごとに金融業者が金を貸し、無事に航海を終えたら利子をつけて元金を返済するが、船が難破した場合は、利子も元金も払わなくていいというものだった。
幕末から明治維新にかけて、近代的な保険制度が外国からもたらされた。当初、それは外国商社が対象だったが、しだいに日本の商社や日本人を対象にする保険会社も登場した。
日本人による最初の損害保険業は、1869年に神奈川県の税関が保税倉庫内貨物について火災損傷の請負を行ったのがはじまりである。続いて、1879年に海上保険会社、1887年に火災保険会社が誕生した。
そうして、1898年に保険業取締規則、1900年に保険業法と保険業法施行規則が公布され、保険事業の免許・監督制度が確立された。
(財団法人 日本損害保険協会ホームページより抜粋)
財団法人 日本損害保険協会によると、損害保険募集人の従事者数は、2,173,600人(2010年末現在)。
ちなみに、2001年より、10年連続で増加している。
たとえ資格をとっても、いきなり損害保険会社と代理店契約を結ぶのは現実的ではない。まずは、経験を積むことが先決。その方法としては、損害保険会社に就職するのが、研修体制が整っているという面でも、スキルを磨くという面でも、最もメリットが大きいといえる。
その他の進路としては、損害保険を扱っている代理店、たとえば自動車販売会社や住宅販売会社、会計事務所などがある。
日本損害保険協会が実施している「損害保険募集人資格」を取得する必要がある。
試験は、受験を希望する試験が実施される月であれば、受験者が希望する日(日祝日及び年末年始を除く)・時間帯(受付時刻は9時~20時30分)に受験することができる。なお、5年毎の更新が義務づけられている。また、受験資格は、以前は従事者のみに限られていたが、2007年の改定により、現在は損害保険会社の承認を得た従事希望者も受験することができ、損害保険会社への就職が内定した人などは、先に取得することも可能だ。
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