CMプロデューサー


<< 編集部の職業解説 >>

テレビCMを制作するにあたり、その最高責任者として、全体をマネジメントする。依頼主からのリクエストをまとめ、制作チームのスタッフィングを行い、CMの方向性を決める。さらに、予算やスケジュールの管理を行い、仕上がったCMの品質に対する責任もCMプロデューサーの肩にかかる。
大きな案件を獲得できるよう、依頼主との良好な関係を構築する一方、依頼主の期待に応えられるCMを制作する優れたスタッフをそろえられる人脈づくりも不可欠である。そのほか、予算やスケジュールにも目を行き届かせなければならず、まさに八面六臂(はちめんろっぴ)の仕事ぶりが要求される。

大手企業のCMであれば日本全国に放映されるので、自分が手掛けたものを多くの人が見ていると思うと、それだけでうれしくなってくるだろう。ましてや、そのCMが話題となり、商品がヒットしたら、お客様には喜んでもらえるし、同業者からは「ヒットメーカー」として一目置かれることになる。そうなれば、プレッシャーもかかるが、やりがいも一層大きくなる。

初めは、広告代理店やCMプロダクションに就職し、プロダクションマネージャー(PM)として、CMプロデューサーの下でアシスタント的な役割を担う。会社によっては、まず営業を経験したり、あるいはデザイナーやコピーライターなどの制作部門に配属されたりする場合もある。
こうして、CM制作にかかわる仕事で約10年経験を積み、会社から適性があると判断されたら、晴れてCMプロデューサーとして仕事を任される。

CMプロデューサーは、お客様と交渉し、スタッフを束ねるのが主な仕事なので、まずはコミュニケーション能力が大事だ。相手がどのようなことを考え、望んでいるかを的確に捉え、CMの方向性を決める。その上で、最適なスタッフィングを行い、予算やスケジュールを管理し、CMの完成度を判断できる目を持っていなければならない。
そのためには、学校で知識を身につける一方、何に対しても好奇心を持ち、積極的にかかわろうとする行動力や、老若男女問わず色々な人と出会い、コミュニケーションする力も養っておきたい。

メディア関連や芸術系の大学、短大、専門学校に進む方法もあるが、それ以外の学科からでも、就職することは可能なので、進路はあまり気にしなくてもよい。それよりも、やる気と、何をやってきたかが問われるので、CMをたくさん見ておくことと、「学生時代には、これをやった」と個性をアピールできることを何かやっておく方が、より有効である。

この資格を取得しなければCMプロデューサーを名乗れないという資格や免許は、特にない。

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