広告デザイナー
<< 編集部の職業解説 >>
広告とは、広告主の商品やサービスなどの宣伝をして、その商品やサービスに関する消費を促す文書類や記事のこと。広告は複数の対象に商品やサービスを認知してもらい、消費行動の糸口となる重要な役割を果たす。広告デザイナーは、依頼された商品やサービスの特性を解釈し、依頼主の意向を理解した上で、消費者に訴えかけるビジュアルを広告に落とし込む。広告の媒体は雑誌・新聞・ウェブ・看板・ポスターなど多様。商品やサービスをアピールする方向性(「商品のイメージを伝える」「サービスの特権性を伝える」など)をどうするか、ターゲット層をどうするかといったコンセプトの要素も数多くある。依頼主が浸透させようとしているブランドイメージなども考慮しなければならない。広告デザイナーは芸術家とは違ってロジカルにデザインを設計する。そのため、グラフィックソフトを操作する技術やレイアウトの知識だけではなく、「依頼主が何を求めているか」を踏まえるための理解力、「どのような見せ方をするか」という案を出すためのマーケティング知識・思考力も必要とされる。働き口としては、広告会社やデザイン事務所のデザイナー職のほか、自社で広告を制作している企業の専属デザイナー(インハウスデザイナー)という道もある。企業や事務所で経験を積み実績・コネクションを作れば、フリーの広告デザイナーとして活躍することも可能。![佐藤可士和さん[アートディレクター]](/interview/img/img_16.jpg)
佐藤可士和さん[アートディレクター]
広告は大抵、キャッチコピー・ボディコピー(説明文・詳細)・ビジュアルといった要素で構成されており、キャッチコピー・ボディコピーを専門のコピーライターが担当することもある。その場合、コピーとビジュアルの整合性を取るために綿密な打ち合わせをした上で制作に取り掛かる。また、依頼主によっては組織内に制作部門を持っており、コピーやビジュアルの方向性を指定してくることもある。その場合、依頼主の持っている広告イメージをできるだけ忠実に再現することが広告デザイナーの仕事となる。
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