ゲームプロデューサー


<< 編集部の職業解説 >>

ほとんどの商品に関して言えることだが、ゲームはただ作れば売れるというものではない。プログラマーやディレクター、デザイナー、シナリオライターなどのゲーム制作とは別の立場で、コンセプト・広告・流通など、様々な要素に関して、プランを熟慮し、実施する働きが必要とされる。その働きをするのが、ゲームプロデューサーの役目だ。どのようなターゲットにどのような内容のゲームを作れば良いか、発売時期はいつにするか、どういった広告戦略を打つか、というようなことを考え、考えをまとめてゲームの制作現場や広告メディア、ゲームのハードメーカーなどに伝達する。消費者の立場から見ればゲームのクオリティが目に付きやすいものだが、見えない部分でゲームプロデューサーの手腕がその売り上げを左右していることが多い。ゲームプロデューサーになるためには、コンピュータ関連・デザイン関連の学校を卒業し、ゲーム会社に就職し、制作の現場で実務経験を積む、というステップを踏むのが一般的。実際に誰がどのような作業をしているのか、というようなことも知らなければ指示を出すこともできないからだ。現在、家庭用ゲームソフトの開発費・広告費などの制作費には数億円、ものによっては数十億円が投資されるようになっている。ゲームプロデューサーは、ゲームの売り上げ次第で最も見返りを得ることのできる一人だが、売り上げが制作費に見合わなかった場合はその責任を負うことになるため、決して花形としての側面だけを見て就ける仕事ではない。

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