麻薬取締官


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厚生労働省の地方厚生局に設置されている「麻薬取締部」に所属し、薬物乱用防止を目的とした幅広い業務を行う職員。薬物犯罪にかかわる捜査や情報収集活動を行い、不正売買ルート・不正使用を取り締まるほか、医療分野で使用を認められた麻薬が横流しや不正使用されないよう、正規ルートの監督も行う。また、薬物中毒者の治療や社会復帰のための助言も麻薬取締官の重要な役割である。近年、未成年者による薬物乱用の増加が危惧される状況になったことから、中学・高校生に対する正しい知識の普及に努めるとともに、乱用防止運動なども実施している。規制対象となっている覚せい剤・幻覚発現薬・コカイン・LSD・ヘロイン・大麻などの薬物は、人格破壊や殺人などの二次犯罪を招く上に、その背景には暴力団や国際的な密売組織の存在がある。麻薬捜査を行う際に危険を伴うこともあるので、麻薬取締官は、特別司法警察員として拳銃射撃訓練や逮捕術訓練などを受けるとともに、外国人による犯罪に対応するために語学研修なども行っている。薬物犯罪は一般社会の目立たない場所で潜行し、巧妙に行われるため、幅広い分野での情報収集と専門的知識が不可欠である。

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