<< 編集部の職業解説 >>

童話作家とは、名前の通り童話を創り出す作家。童話とは、本来子供のために書かれた物語であり、古い童話では、その中には子供に伝えるべき教訓や決まり事、ことわざなどが折り込んであり、読み聞かせたりしていた。しかし、最近では大人のための童話のようなジャンルも登場し始めており、童話＝子ども向けというくくりでは捉えきれない部分も出てきている。だが、伝えたいテーマやアイデアをもとにして、短くやさしい言葉づかいで子どもが楽しめるような物語をつくるのが童話作家の基本的であることには変わりない。優れた童話は大人が読んでも共感させる部分がある。よって童話作家には一般の作家並みの文学的な知識と素養の上に、子供の心を共鳴させる感性も必要である。