皇宮護衛官


<< 編集部の職業解説 >>

天皇や皇族の安全を守る警察官、それが皇宮護衛官だ。皇宮護衛官の仕事は、天皇や皇族の近くで安全を守る「護衛」と皇居・御所・御用邸など、管轄する区域の安全を守る「警備」に大きく分けることができる。 儀礼服を着て皇居正門で警備したり、大きなイベントの際には皇族が乗る車の周囲をサイドカーや騎馬で護衛するなど、華やかなイメージもあるが、日々の警備は地道で目立たない仕事だ。天皇や皇族の間近で護衛にあたる皇宮護衛官を特に「側衛官」と呼び、相応の服装や丁寧な言葉づかい、スマートな立ち居振る舞いと緊急時の冷静沈着さが求められる。この職に就いた場合は柔道・剣道・逮捕術だけではなく、側衛術技を身につけなくてはならない。ほかにも、皇族方が外国訪問する際は護衛として同行し、現地の警察と密接に連携することもあり、英語をはじめとした語学力や、国賓級のVIPと身近に接するため、書道・和歌・華道・茶道などの日本の伝統文化を身につけておく必要がある。

皇宮護衛官の給与は、同じ公務員でも行政職より優遇されており、大卒初任給が21万6176円(2011年度)、短大・専門卒が20万2690円、高卒が19万570円。ほかに住居手当、超過勤務手当、深夜勤務手当、ボーナスなどの各種手当がある(皇宮警察本部HPより)。

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