学校用務員(校務員)
<< 編集部の職業解説 >>
学校内にある施設のメンテナンスや環境の整備、その他の用務を行う。子どもたちがより良い環境でのびのびとした学校生活を送れるよう、さまざまな業務を担う。
例えば校舎内だけに限っても、蛍光灯が消えた、手洗い場の排水が詰まった、戸棚が壊れたなど、設備の不具合にはいろいろなものが考えられる。その修理を迅速に行うだけでなく、壊れそうな設備や危険な場所の有無も常に確認し、子どもたちの安全に配慮する必要がある。
また、学校の敷地内には、教育目的や環境づくりのために多くの植物が植えられているが、その手入れも学校用務員の仕事だ。植物の成長を考慮しながら、季節に合わせた剪定や草刈り作業などを行う。広い敷地に大きな建物を持つ学校において、学校用務員に任される業務は幅広い。
校務員、学校主事、技能員、管理作業員、スクールヘルパーと呼ばれることもある。
子どもたちの成長を見守ることができることをやりがいに感じてる人が多い。
合計 | 男 | 女 | |
---|---|---|---|
高等学校 | 4,465 | 3,568 | 897 |
中学校 | 7,049 | 4,667 | 2,382 |
小学校 | 13,781 | 8,537 | 5,244 |
義務教育学校(*1) | 83 | 57 | 26 |
特別支援学校 | 1,028 | 737 | 291 |
幼保連携型認定こども園(*2) | 4,314 | 2,342 | 1,972 |
幼稚園(*2) | 8,390 | 5,280 | 3,110 |
令和元年学校基本調査(文部科学省)による全国の高校・中学校・小学校等の「学校用務員(校務員)」の職員数。
(*1) 小学校・中学校(義務教育)を一貫して行う学校。(*2) 警備員・その他を含む。
給与額 | 年間賞与等 | 年収 | ||
---|---|---|---|---|
男 | 全体 | 329,600 | 995,000 | 4,950,200 |
~19歳 | 227,400 | 357,300 | 3,086,100 | |
20~24歳 | 287,100 | 663,800 | 4,109,000 | |
25~29歳 | 312,700 | 946,500 | 4,698,900 | |
30~34歳 | 343,900 | 1,081,500 | 5,208,300 | |
35~39歳 | 354,000 | 1,125,400 | 5,373,400 | |
40~44歳 | 361,200 | 1,164,100 | 5,498,500 | |
45~49歳 | 406,900 | 1,389,600 | 6,272,400 | |
50~54歳 | 363,800 | 1,193,900 | 5,559,500 | |
55~59歳 | 392,900 | 1,217,300 | 5,932,100 | |
60~64歳 | 257,400 | 807,300 | 3,896,100 | |
65~69歳 | 232,900 | 572,400 | 3,367,200 | |
70歳~ | 251,400 | 475,400 | 3,492,200 | |
女 | 全体 | 325,600 | 1,056,800 | 4,964,000 |
~19歳 | 253,100 | 313,100 | 3,350,300 | |
20~24歳 | 251,500 | 702,700 | 3,720,700 | |
25~29歳 | 283,500 | 908,100 | 4,310,100 | |
30~34歳 | 308,600 | 1,031,800 | 4,735,000 | |
35~39歳 | 339,200 | 1,201,900 | 5,272,300 | |
40~44歳 | 356,500 | 1,162,800 | 5,440,800 | |
45~49歳 | 367,900 | 1,319,500 | 5,734,300 | |
50~54歳 | 373,900 | 1,207,200 | 5,694,000 | |
55~59歳 | 371,700 | 1,240,900 | 5,701,300 | |
60~64歳 | 275,900 | 739,400 | 4,050,200 | |
65~69歳 | 241,600 | 420,100 | 3,319,300 | |
70歳~ | 216,000 | 400,000 | 2,992,000 |
令和元年賃金構造基本統計調査(厚生労働省)による「学校用務員(校務員)」の給与等。
公立学校の学校用務員は、各自治体(都道府県、または市町村)の採用試験に合格し、採用されることによりなることができる。私立学校の場合は各学校の採用に応募する。
最近では、臨時職員としての採用したり、人材派遣会社などを活用したりと、非正規雇用として働いている人や、また、民間の会社への委託も増えている。
必須な資格はないが、設備関係の資格(電気工事士など)を持っていると役に立ちそう。就職するときにも有利に働くかもしれない。
昔は、住み込みで働くことが一般的だったんだよ。
この職業解説について、感じたこと・思ったことなど自由に書き込んでね。
わからないこと・知りたいことは、働いている大人に聞いてみよう!
次はこんな職業も見てみよう!
- 海上保安官
- 司法書士
- SAT(機動隊)