きょう正指導員


<< 編集部の職業解説 >>

少年院や少年鑑別所などのきょう正施設において、収容された非行少年が心身共に健全な状態で社会復帰できるよう、指導や教育を行う。きょう正指導に関わる人の中で、特に重要な存在となるのは「法務教官」である。法務教官は、深い慈愛と専門的知識に基づき、非行を犯した少年の社会不適応の原因を取り除き、円滑な社会復帰を促す役目がある。例えば少年院では、少年一人ひとりが抱える問題や教育の必要性に応じ、集団活動、面接、相談助言、講話などを通じて、健全なものの見方、考え方、行動の仕方を指導する。また、余暇を有意義に過ごす習慣を身につけさせるレクリエーション指導なども行う。少年鑑別所に勤務する場合は、生活態度の観察や面接、作文などを通して少年の問題性や改善可能性を探り、その資質や心の奥にある本当の思いを読み取る。そうして得られた資料をもとに、家庭裁判所の審判材料となる鑑別結果通知書を作成する。少年犯罪の若年化と多様化にともない、男女を問わず、優秀な人材が求められる職種である。

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