客室乗務員


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航空機での旅客の案内、機内食配付などのサービスと同時に、トラブル発生時の保安要員としての役割を担っている。大学、短大、専門学校などを卒業し、航空会社に勤務しなくてはならないが、身長、視力の制限や高い英語力を応募条件として課す航空会社も多く、狭き門となっている。JAL、ANAの大手2社をはじめ、3年間の契約社員勤務を経て正社員として登用するシステムを取っている会社がほとんど。客室乗務員は国際的な仕事であり、高い語学力が必要であるが、それ以上に正しい日本語が使えて、きめ細やかなサービスが提供できる人材が求められる。華やかなイメージが強く、人気の高い職業だが、仕事は肉体労働であり腰痛などの職業病になることも多い。

<< 編集部の職業解説 >>

フライトアテンダントは国内線や国際線の定期航空便に乗務し、機内で安全で快適な空の旅を楽しんでもらうためのサービスを行うのが主な仕事。以前はスチュワーデスやスチュワードと呼ばれていたが、現在ではフライトアテンダントや、キャビンアテンダントと呼ぶようになっている。その業務は、フライト前に、パイロットとの打ち合わせや、機内設備や飲食物、セキュリティのチェックを行い、フライト中は、離着陸時の安全確認や酸素マスク・救命胴衣等の装着法のレクチャー、お茶や機内食、雑誌やブランケットの配付、気分が悪くなった人の世話などである。非常に様々な仕事があり、体力的にも精神的にもかなりの重労働といえるだろう。急病人の発生や、故障による緊急着陸、ハイジャックなどの非常事態において、安全を確保し、危険回避のため乗客を誘導するといった重要な役割も果たす。

現在のようなスチュワーデスが誕生したのは1930年代。当初は、緊急時に備え看護婦の素養を持った女性が役割を果たしていました。女性が勤務することで安全性をPRする狙いも兼ねていたといいます。その後、女性の憧れの職業のひとつになりますが規制緩和の中で航空会社の競争は激化し、コスト削減のため契約社員制を導入するなど客室乗務員のとりまく環境は刻々と変化しています。

◆航空機客室乗務員(調査時平均年齢33.7歳)の平均月収は46万4500円、推定平均年収は655万6600円。(※1)
◆契約社員の場合、時給1100円前後。これに700円程度の乗務手当が上乗せされて月収20万円強。(※2)

※1『賃金構造基本統計調査 平成16年』厚生労働省より
※2『あの人の年収がズバリ!わかる本』KAWADE夢文庫よりp21
勤務先、経験年数、雇用形態などにより大きく異なります。

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客室乗務員はいわゆるスチュワーデス(男性の場合はスチュワード)のこと。男女雇用機会均等法の影響で、男女共通の名称として使用されるようになりました。英語ではフライトアテンダント、キャビンアテンダント、キャビンクルーなど各航空会社で呼び名が異なります。

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