美容師


<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>

客の希望に応じて、自然で美しい、また流行にあった髪型をつくりだす。ヘアカット、パーマ、スタイリング、カラーリングのほかに、メイクや着付け、ネイルケア、全身美容なども手がける。美容師は国家資格。美容師専門学校(2年間、通信制の場合は3年間)卒業後、理容師美容師試験研修センターが行う国家試験を受験し、合格すると免許証がもらえる。専門学校では基礎的な技術と知識のほか、日本髪の結い方や着物の着付けなどもマスターする。免許取得後は、ヘアサロンや美容室に就職するほか、映画会社や結婚式場、テレビ局などでヘアメイクを担当することもある。経験を積み、指名客をたくさん獲得して、フリーの美容師として活躍する人も。華やかそうだが、修業時代は何カ月もシャンプー担当だったり、閉店後に練習をしたりと、かなり大変。本当にこの仕事が好きでないとまず続かないという。理容師から美容師に転職する人はいるが、その逆はほとんどいないそうだ。また特殊な髪型の専門店もある。たとえば、社交ダンスの選手に需要が高いパーマを専門で行う美容院があるそうだ。

<< 編集部の職業解説 >>

美容院・ヘアサロン等で客の髪をカットしたり、パーマネントウエーブをかけたりする技術者を言う。美容師として働くためには、美容師国家試験に合格して資格を取得しなければならない。美容師法という法律では、美容とは「パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう」と規定されている。近い職業に理容師があるが、理容師と美容師の最大の違いは、理容師はシェービング(顔剃り)が認められ、美容師は認められていない点だ。こう書くと、美容師資格よりも理容師資格のほうが役立つような感じを受けるかもしれないが、現実問題として、美容院は美容師資格を採用条件にするのが一般的なので、美容院で働きたいなら美容師資格を取得すれば問題ない。美容師は、美容の技術はもちろん大切だが、パーマなどに使う薬品の知識や伝染病予防などに関する衛生知識も必須で、資格取得の必修科目にもなっている。

2003年度末時点で、全国に21万795軒の美容所があり、39万4478人が美容師として働いている。ちなみに、理容所は全国に14万130軒あり、理容師として働いている人は25万1981人(※2)。従業者数、施設数ともに、美容師(所)は理容師(所)の1.5倍以上に相当する。

※2「平成15年 衛生行政業務報告例」厚生労働省より

◆理容・美容師(調査時平均年齢27.7歳)の平均月収は23万3500円、推定平均年収は295万9600円。(※1)
◆見習い時代は年収250~300万円程度。中間生で400万円台。一人前になれば給料だけで600万円以上、指名料が加算されて1000万円以上になることも。(※2)

※1『賃金構造基本統計調査 平成16年』厚生労働省より
※2『あの人の年収がズバリ!わかる本』KAWADE夢文庫よりp190
勤務先、経歴、雇用形態などにより大きく異なります。

美容師として働くためには指定の養成施設(専門学校等)を卒業し、「美容師国家試験」に合格後免許登録する必要がある。
2003年の美容師免許新規登録件数は2万7248件。(※1)

※1 財団法人 理容師美容師試験研修センター ホームページより

13hwに登録されている「仕事白書」から「美容師」に関連する白書をPICK UP!

「美容師」に関連する本・DVDなど。

書籍「美容師は世界一ステキな職業だ!―Acqua presents」(バウハウス/1999年)
書籍「ぼくのブラジル武者修行―日本人カリスマ美容師の成功物語」(飯島秀昭著/致知出版社/2006年)
書籍「私のハサミはなぜ人をひきつけるのか―ヘアニストKOIZUMIの仕事術」(小泉千加子著/2006年)

この職業解説について、感じたこと・思ったことなど自由に書き込んでね。

わからないこと・知りたいことは、働いている大人に聞いてみよう!

次はこんな職業も見てみよう!