ツアーコンダクター
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
団体ツアーの始まりから終わりまで旅行客の世話をし、ツアーの全行程を運営し、旅行客が満足するように努める。旅行代理店に勤務する場合と、ツアーコンダクター専門の派遣会社に登録する場合がある。大手旅行代理店だと、営業、手配、添乗と分野が分かれ、旅行に同行する添乗を受け持つのがツアーコンダクター。ほとんどの代理店では手配から添乗まですべてに関わっている。海外添乗の場合、一般旅程管理主任者の資格がなくてはならない。1週間ほどの研修だが、内容はかなりハード。また、空港やホテルでの不慮の事態に対応できる英語の能力も問われる。派遣の場合、収入は日当制で、経験に応じて日当は上がっていく。旅行中、客の病気や盗難事故などのトラブルも少なくなく、人見知りせず臨機応変の対応ができる能力を持ち、どこにいても明るい性格の人が好ましい。
<< 編集部の職業解説 >>
旅行会社が主催するパック旅行や、ツアーと呼ばれている国内・海外への団体旅行に同行し、参加者が安全に旅行を楽しめるように観光案内や現地でのいろいろな手配などを行う仕事。一般的には「ツアコン」や「添乗員」と呼ばれているのがツアーコンダクターだ。主な仕事は、スケジュール管理や、ホテルやレストラン、観光地などでの案内、観光イベントの確認、現地の交通状況や地理、歴史などの情報収集、空港での参加者の送迎、入国&出国手続き・税関検査などの説明など。そして、旅行中の病気や盗難などのトラブル対応も行うため、どんな時でも対応できる行動力と判断力、それに体力も必要とされる仕事だ。当然のことながら、海外旅行の場合はその国の言葉、基本的には英語力が必要となる。ツアーコンダクターの正確な人数は不明ですが、添乗員派遣会社に所属している添乗員のほか、旅行会社専属の添乗員などを合わせて、業界全体で1万5000人程度と推計されます(※1)。ちなみに、添乗員派遣会社60社が加盟する日本添乗員サービス協会が、2003年に行ったアンケート(対象者9300人中、約14%が回答)によると、派遣添乗員の約80%が女性で、ほぼ半数を30代が占めていました。
※1 『ツアーコンダクターになるには』ぺりかん社よりp154
現在、ほとんどの旅行会社が派遣添乗員を活用しています。派遣添乗員の収入は、固定給ではなく、添乗日当×日数で計算されるためかなり不安定。3~5年の経験者でも年収200~300万円程度というのが実情です(※2)。添乗日当は、派遣先や経験などによって異なりますが、平均すると国内で9000円程度、海外で1万3000円程度です。(※3)
※2『ツアーコンダクターになるには』ぺりかん社よりp99、124
※3日本添乗員サービス協会HPより
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