エンジニア
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
モノを作る技術者、技師。自動車のエンジンを例にとると、石油エネルギー燃焼の原理に基づいて、いろいろな材料を使い、いろいろな部品を組み合わせ、実験を繰り返して動力源になるエンジンを組み立てる。それだけではない。もし自動車が「エンジンで走る機械」のままでいたら、日本の自動車産業がここまで発展することはなかった。コストや安全性、快適性を求めてさまざまな技術が生み出され、改良されて現在の形になった。さらに、環境問題から、「ガソリン以外の動力で動く自動車」が求められ、最近は、電気や水素をエネルギー源にするエンジン開発の技術を生み出しているのもエンジニア。製造業による「モノづくり」で経済大国になった日本では、1960年代から80年代にかけて、エンジニアの存在は、経済を発達させ、社会を豊かにする原動力だった。機械、化学、金属など、あらゆる分野において、新しい技術から新しい製品がつくり出され、大量生産、大量供給の体制を作り上げてきた。しかし、近年、エンジニアをめぐる環境が変わってきた。大量生産の時代が変化し、市場や客の声を素早く製品に反映させる能力、企業や国という枠を超えて協力し合える能力、ITに関する能力などが必要とされる時代になった。理工系の大学で興味のある技術分野と出会い、技術系の企業や研究機関に就職するのが今でも主流だが、ハイテク企業のなかには、まったく異なる業種から人材を求めるところも出てきている。また、一定の経験を積んだうえで技術士の国家資格をとり、技術コンサルタントとして独立する人も多い。
◆システムエンジニアの年収(諸手当含む)は、30歳で508万円、40歳で702万円。(※1)
◆機械・機構・筐体・金型設計(自動車・機械・化学業)従事者の年収は、30歳で455万円、40歳で625万円。(※1)
※1 株式会社インテリジェンス2003年登録者データより
【特集:13歳が20歳になるころには】IT[Information Technology]
【特集:13hw編集部シリーズ】社会人から中高生に贈る231のメッセージ-IT業界で成功するのが夢!と言われたら?
この職業解説について、感じたこと・思ったことなど自由に書き込んでね。
わからないこと・知りたいことは、働いている大人に聞いてみよう!
- 写真スタジオで働く
- 鋳物工
- 板金工