レコーディングディレクター
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楽曲の選定から、編曲家や参加ミュージシャンの選定など、録音する音楽コンテンツに関する方向性を決める。楽譜やスコアを読めて、各楽器の特質を把握できるなど、音楽的な専門知識はもちろん必要だが、歌手やミュージシャンとの信頼を築くコミュニケーションスキルを持ち、より多くの良質な音楽を聞いていないとできない仕事である。音楽大学や専門学校などで教育を受け、学生のころから音楽業界でアルバイトなどをして、自分の能力をアピールし、人的ネットワークを作るのも重要。レコード会社や原盤制作会社などに所属するのが一般的だが、優秀なフリーのディレクターも多い。ディレクターを養成する専門学校もあるが、プロデューサーと同じで、学校を出たからといってディレクターになれるとは限らない。
新人時代で年収300万円、ディレクターになれば800万円前後にアップします。労働条件は概して厳しく、レコーディングのある日は昼過ぎに出社して夕方にスタジオ入り、そして朝方に帰宅という日々が続くことも。レコーディングのない日も会議や打ち合わせが重なり、手の空いた時間はデモテープを聴いたり、新人発掘のためライブに顔を出したりと多忙です。
音楽系の専門学校や大学などを卒業したのち、レコード会社や原盤制作会社に就職するのが一般的。ただし、レコード業界は就職希望者が多く採用試験は難関です。入社後もすぐにディレクターとして働けるわけではなく、営業や販売などの一般業務やアシスタントディレクターなどを経たうえで、適性を見極められることになります。近年はフリーのディレクターや、芸能プロダクション、音楽出版社所属のディレクターも増えています。
日本レコード協会に加盟するレコード会社から2007年に新譜として発売された邦盤CDは、シングル・アルバムを合わせて10000タイトル以上(※1)。1人のディレクターが数人のアーティストを担当するなど、関わり方は会社により異なりますが、基本的にはこれら1タイトルごとにレコーディングディレクターやエンジニアなど大勢のスタッフが関わっています。
※1 日本レコード協会ホームページより
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