医療事務員


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病院で診療を受けた患者に対して、カルテに記載された情報を健康保険の点数におきかえて、診療費用を計算する。これはレセプト(診療報酬明細書)の作成ともいわれる。小さな病院の場合は、受付や会計、カルテの整理といった仕事もこなす。医療事務に関する民間の資格や認定は複数あるが、厚生労働大臣認可の公益法人である日本医療教育財団(※1)が医療事務技能審査を行っている。計算など細かい仕事で、パートやアルバイト、非常勤などでの勤務も可能なため、結婚後、出産後も続けられる仕事として、特に女性に人気がある。

※1 編集部注:平成24年7月に一般財団法人日本医療教育財団に移行。

医療事務の仕事を行うにあたり必須となる国家資格はありません。「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)」「診療報酬請求事務能力認定試験」ほか医療事務に関する資格・試験は多くありますが、いずれも民間資格です。このためこの仕事の就業者数は不明ですが、全国の医療機関などで正規の医療事務員として働いている人数は約25万人といわれています。(※1)。

※1「職業データベース」独立行政法人 労働政策研究・研修機構より

◆医療事務の初任給は高校卒で16万円、大学卒で19万円程度。(※1)

※1『好きな仕事実現シリーズ 医療の仕事』学習研究社よりp131
勤務先、経験年数、雇用形態などにより大きく異なります。

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医療事務の仕事の大きなウェイトを占めるのが診療報酬請求事務です。毎月、保険請求の期日前などは多忙になるため、残業も増えるでしょう。期日前の数日間だけパートやアルバイトとして雇用する場合も多いので、人材派遣会社などに所属して複数の医療機関で働く人もいます。

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