臨床検査技師
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
医師の指示に従って、患者の採血を行ったり、生物学的な検査を行う。臨床検査技師が行った一般検査(尿検査、便検査)、血液検査、生化学検査、呼吸機能検査、心電図、心臓超音波、脳波検査などの検査結果をもとに、病気の診断やその後の治療計画がたてられる。職場は病院のほか、臨床検査センターや薬品メーカー、食品メーカー、研究所など。大学(医学部や歯学部)、または臨床検査技師になるための課程を持つ短大(3年)や専門学校を卒業して、国家試験を受ける。こうした短大や専門学校の入学競争率は高く、かなり難しい。また資格を得ても、臨床検査技師は現在約15万人と多いため、就職先を見つけるのは難しいかもしれない。そのため、最近では細胞検査士や超音波検査士といった、より専門化した認定資格をとって、その分野のスペシャリストを目指す人が増えてきている。
<< 編集部の職業解説 >>
医療機関において、医師の指示に従い様々な検査業務を行う専門家を臨床検査技師という。検査方法は大きく2つに分けられる。ひとつは、生体の一部(血液・髄液・組織など)や排泄物(尿・便・喀痰など)を検査する「検体検査」。もうひとつが、心電図や超音波(エコー)検査など、直接患者に対して行う「生理検査」である。臨床検査技師とは、こうした業務を行う技術があると国家資格によって認められた者。病気の診断や治療の現場で重要な役割を担っている。 医師の有資格者も、臨床検査を行える。ただし、レントゲン撮影やCT検査など一部の検査は、診療放射線技師の資格を取らなければ行えない。臨床検査技師として働いている正確な人数は不明ですが、2000年の国勢調査の時点では5万9734人が臨床検査技師・衛生検査技師として働いています。ちなみに衛生検査技師とは臨床検査技師の前身ともいえる資格で現在試験は行われていません。臨床検査技師との違いは、生体検査(※1)である生理学的検査ができないことです。
※1尿や血液などの検体ではなく、患者の体に直接心電図や脳波計などを装着して計測する検査
◆民間で働く臨床検査技師(調査時平均年齢37.4歳)の平均月収は33万3600円、推定平均年収は505万1200円。(※1)
※1『賃金構造基本統計調査 平成16年』厚生労働省より
勤務先、経験年数、雇用形態などにより大きく異なります。
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