助産師
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
正常なお産の場合に、医師の監督なしに出産を介助する。お産の経過にリスクがある場合には、産婦人科医の協力を得る。仕事はお産のときだけでなく、妊娠、出産、産後にまで及ぶ。妊娠中には安心なお産ができるようにアドバイスを行い、異常を発見した場合には医療機関に連絡する。陣痛がはじまると、お産の進み具合を見ながら必要な介助をしていく。産婦と赤ちゃんが持つ自然なメカニズムを尊重するため、できるだけ自発的なお産を心がける。そして出産後の母親と赤ちゃんのケアも行っている。助産師になるためには、看護師養成機関で3年間の看護課程を修了し、さらに1年間の助産課程を学んだ上で、助産師国家試験に合格しなければならない。仕事場は、病院や助産院、地域の保健センター、個人営業など。最近では助産師の手で自然分娩したいと願う産婦が増えており、助産師の仕事にも再びスポットがあたっている。
<< 編集部の職業解説 >>
妊産婦の精神的、生埋的な変化や諸問題に対応し、正常な分娩の介助と、妊娠から育児までに至る母性保健全般における保健指導を行うのが助産師。主な仕事は分娩の介助であるが、他にも妊婦やその家族に対する出産や育児の相談・指導や、思春期や更年期の女性への保健指導等も業務とする。近年では「父性」を含めた家庭保健が意識されているのも特徴だ。少子化・核家族化が進む現代においては、社会の変化に先見性を持って適応し、思春期から中高年まで、幅広く女性の健康な生活を援助できる能力が求められる。助産師の免許は、助産師国家試験に合格した者に対して、厚生労働大臣より与えられる。2004年末時点で、実際に就業している助産師の数は2万5257人になります。そのうち1万7539人が病院に勤務しています。年代別にみると、「25~29歳」が18.6%、「30~34歳」が17.0%を占めています。(※1)
※1「平成16年保健・衛生行政業務報告」厚生労働省より
◆年収は500万円程度。看護師より厚遇の場合が多いようです。(※1)
※1『週刊ダイヤモンド(2005年11月5日号)』ダイヤモンド社よりp49
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