フラワーデザイナー


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客の要望や場所に合わせて、花をアレンジする。たとえば、結婚式やパーティーなどの花を考えて飾りつける。専門学校で学んだり、花屋などで修業をして、花屋やホテル、結婚式場や専門会社などに就職して働く人が多い。独立する場合は花屋を営むという形が多いが、その場合はもちろん営業力も必要だ。ほかにフラワーコーディネーター、フラワーアーティストなどさまざまな呼び名があるが、実際は呼び名にこだわる人はあまりいない。何よりもつくるものが美しいかどうかということが、その人の評価基準になる。

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ショーウィンドウやテレビ番組収録スタジオ、展示会やホテルのロビー、接客間など、さまざまなシチュエーションに対応して、花を使ったディスプレイを考え、飾り付けする仕事がフラワーデザイナーである。最近ではブーケやコサージュなどブライダル関連の制作も多くなっている。活動範囲は、服飾のアクセサリー的なものから商業空間ディスプレイまで幅広い。さまざまな場面で人の目をひきつける仕事であるといえる。素材も生花だけでなく、ドライフラワーや造花も使い、時にはそれらを制作することもある。さまざまな用途に応じて花をデザインできるようになれば、フラワーコーディネーターとしても活躍できるだろう。ヨーロッパでは「フラワーデザイン」、日本では「生け花」として芸術の域までに達しているジャンルでもある。関連資格としては、社団法人日本フラワーデザイナー協会(NFD)のフラワーデザイナー資格や、フラワー装飾技能士などがあり、華道師範の免状を持って活動する人もいる。

フラワーデザイナーとして働いている正確な人数は不明ですが、日本フラワーデザイナー協会の会員は、2005年3月末時点で3万8235人います(※1)。ちなみに、花屋さんに勤務するフラワーデザイナーも数多いですが、総務省の調査(※2)によれば、2004年時点の花・植木小売業を営む事業所の数は全国に2万6427軒あり、従業員数は10万3957人となっています。

※1日本フラワーデザイナー協会ホームページより
※2「平成16年 事業所・企業統計調査」総務省統計局

フラワーデザイナーといっても純粋にデザインの仕事だけで生活を維持している人はわずか。花屋さんに勤務したり、スクールの講師として働いたりするケースも少なくありません。フラワーショップに就職した場合の初任給は約10~15万円程度。フラワーデザインスクールなどの講師料は1時間5000円~1万円程度です。(※1)

※1『ニッポンの職業・しごと全ガイド2006』自由国民社よりp215

和の華道に対して、洋の生け花であるフラワーデザインは、日本においては比較的新しい職業。民間の資格も複数あり、フラワーデコレーター、フラワーアーティストなど様々な名で呼ばれることがあります。このほか、花を飾る空間全体まで演出する場合はフラワーコーディネーター、講師業を中心としている場合はフラワーインストラクターなどと名乗る場合もあります。

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