こんにちは。門外漢ですので、ごく基本的なことをコメントしておきます。よかったら参考にしてみてください。

まず、「吹奏楽専門の作曲家・編曲家」というプロの音楽家は、たぶん、日本には一人もいません。少々厳しいですが、いろんなジャンルの音楽を様々な編成で作曲・編曲できることが、「プロの」作曲家・編曲家に求められる技能です。というか、それぐらいの才能がないと職業音楽家にはなれません。もっとも、あなたがアマチュアとして吹奏楽の作曲や編曲だけをしたいのであれば、それはそれで問題ないし、十分楽しい生活を過ごせると思います。どちらを選ぶかは、あなた自身で判断すればいいと思います。
作曲や編曲の仕事をする人は、電車の発車ベルからコマーシャルソングまでありとあらゆる音楽を手がけています。きちんとしたクラシック系の音楽や、ドラマやアニメのBGMなどの音楽を手がけることができる人は、ほんの一握りです。15秒のコマーシャルソングのお仕事一つとるのも厳しい競争が待ち構えていますから、最初のうちは、どんな仕事が来ても断らずに受け続けることが必要でしょう。仕事の幅がない人は、ここで振り落とされてしまいます。
その中で、例えばあなたの吹奏楽編曲がなかなかうまいという評価が定まれば、吹奏楽のお仕事が増えるということは、当然ありえます。そういう評価をもらえるまであなたが下積み生活をがんばれるかどうかが、重要なポイントです…荒っぽく言うと、最低10年は辛抱しましょう、みたいな感じです。
あなたにプロの作曲・編曲家になれるだけの素質があるかどうかは、私には全く分かりません。ただ、ピアノの練習はある程度しておきましょう。また、できるだけ幅広いジャンルの音楽に親しんでおきましょう。

あなたは今、五線譜を持っていますか? 持っているのであれば、早速今日から16小節のメロディーを作ってみましょう。最初は和音なしの単旋律でかまいません。本当は毎日一つずつと言いたいところですが、毎週一つずつでもいいから、1年間続けてみてください。できれば、その譜面を他の人に演奏してもらいましょう。なお、パソコンの譜面書きソフトではなく、必ず五線譜に手書きして作りましょう。自分がどのように譜面を仕上げていったかが見えることが、とても大切なのです。
あなたが1年間これを続けることができたら、ある程度はいい旋律を作れるようになっているでしょう。そこから先は、あなたの才能の有無と努力、そしてある程度の幸運が、あなたの将来を決めるはずです。

最後に、固有名詞で申し訳ないのですが、NHKで「クインテット」という子供向け音楽番組が放送されています。あなたが編曲に興味があるなら、ぜひ見てみましょう。これぐらいの仕事ができないと、一流の作曲家・編曲家とは言えません、というお手本のような作品ばかりなのですが、さて、あなたにはどう映るかな？