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回答・コメントする(No.9701)
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文学部
[Q] 私は、4月から高2になります。今 大学選びで悩んでいます。
大学のガイドブックを読んでて思ったのですが、日本文学部、英文学部、西文学部などいろいろな文学部がありますが、文学部って基本何を勉強しているのですか??あと 文学部はどんな職業に役立ちますか??
saitoh ABCさん、field of dreamsさん、回答ありがとうございました。回答を読んで少し安心しました。具体的に答えて頂き、うれしかったです!私は本も好きだし、回答を読んで楽しそうだし、文学部もいいなと思いました。
大学はまだまだわからないことばかりなんですが、自分に合う大学を見つけたいと思います。
本当にありがとうございました!!
こんばんは もっちゃんさん。
私は、大学では工学部、それも情報処理工学という、それは文学部とは全く縁遠い学部でした。
そして、コンピュータソフトウェア開発の会社に就職しましたが、当時(今から約28年前)は、汎用コンピュータという、広い建屋に、空調の効いたコンピュータ専用ルームに鎮座した億単位もする高価なコンピュータが相手で、そのドキュメントや操作マニュアルは、1冊数千ページもあり、全30~40巻という代物。最初の数年は、先輩の指示で作業する以外の時間は、ひたすら、そのコンピュータ百科事典を読み続けました。
それが仕事であったのです。ですから、必死のパッチで読みました。全部を頭の中に叩き込むのは無理なので、頭の中に索引を構築してやるという意気込みで読みました。
これだけ仕事で読まされても、プライベートでも、優秀な仕事をしかつ、教養ある先輩に心酔し、先輩に近づきたくて、先輩の愛読書や好きな作家の本を読みあさりました。それこそ、オンもオフも本がいつも側にありました。
そういった切羽詰まった時期を過ぎてからも、読書は止まず、今度は分野を特定しない乱読に移りました。コンピュータ技術本、経済本や生産管理本等の仕事に関連する本から、カメラ、映画、美術などの趣味本、そして小説、随筆、詩集等の教養本と分野は多岐にわたりました。
私は、言語教育を疎かにしていたために、原書で本を読むことが出来ません、ですが、日本は翻訳本も充実しており、さまざまな本を読んだ結果、司馬遼太郎さん風に語るとすれば、2000年以上の歴史を本やまた映画から学びました。
そして、現在も読書は続いています。
『文学を学ぶ』は、一言で言うならば『探求』することだと思います。
作品を探求し、背景や時代を探求し、作者を探求する。多くの先人が学び明かした、解き明かしたとされる文学でも、もしかしたら貴女の『探求』をまっている新事実があるかもしれない。また、日本文学でも、中世や古典となれば古語を学ばなければなりません。
英文学、フランス文学、ドイツ文学、ロシア文学、中国文学、et cetera です。
そして、もう二つ理由付けをするならば、貴女が学んだ事、探求したこと、先人から引き継いだことを、後輩に引き継ぐことです。
そして、新たなる文学の創作です。日本人だから日本文学しか書けない、なんてことはありません。十二分に『探求』し、文化のエッセンスを吸収したのなら、またそれぞれの言語の持つ成語や言い回しを操れるのならば、自分の『探求』した世界に貴女のフロンティアを見いだし、開拓することが出来るでしょう。
文学とは、それほどに自由で束縛を受けないものだと、私は思います。
ですから、大学で『文学』を専攻するなら、言語学と文学を時間の許す限り、とことん『探求』して欲しいと思います。
最後に、『文学を学んでどんな職業に役立ちますか?』
昨今の、就職事情の厳しさ、不条理は貴女も十分、理解されていると思います。
大学においても就職率は60~70%といったところです。大企業となると、剰りの就職希望者の多さに人事部員が対応しきれず、まず履歴書から選考対象区分のハードルをクリアしたものだけ、二次選考に回すという、就職希望者には笑えない、現実もあります。
現在の大学は、二回生までは中・高の復習に当てられ、三回生の夏には就活に入るという、じゃあ大学では何をするの?と問いたくなる現状です。しっかり学んでいる学生も多いでしょう。それでも、先ほど私が解釈している様な感想を一般の社会人は持っていると思います。
では、どうするか、先に書いたように、言語学と文学をしっかりと学び、探求することです。そして、学生の期間中に、貴女の文学を創作できれば尚良い。
文学は、教養の源泉です。そして、言語学、特に外国語を自由に操れるスキルは、たとえインターネットの時代といわれても、まだまだアドバンテージがあります。
迷うのは、この春までにして、貴女の羅針盤に進路を設定したならば、どんな荒海にも負けずに、舵を操作して、目的地に向け、航海して下さい。そして希望の入り江に辿り着いて下さい。
そして、そこで一度休止して、新たなる道を、進むべき道を貴女の責任で考え、選んで下さい。
後悔のない人生などありはしませんが、貴女の責任で道を選択し続けるかぎり、推進力を失うことはありません。
こんにちは。
私は文学部の英文科を卒業しました。
文学部では、基本的に小説や詩、演劇や映画などについて学びます。
その小説が伝えたいメッセージは何なのか?と言ったことを議論しあったり、
語学については、英語でいえば、原文でその小説を読み、それを翻訳する課題が
あったりとか。
哲学や心理学、歴史(西洋史、東洋史)などの要素も絡んでくるので、そのような授業を必須ではありませんが、私は受講しました。映画も演劇もクラシックも美術鑑賞も勉強しました。(基礎的な部分だけですが)
職業で言うと、本当にばらばらです。私のようにプログラムを会社で学んで、それからインストラクターになった人もいれば、研究室に残り続けて、自分の興味のある分野を研究したり。アパレルに勤めたり、ダブルスクールしてフォトグラファーになったり。編集者になったり。でも一番多かったのは塾や学校の教師ですね。
私は消去法で、経済や法律などを学ぼうと思わなかったのというのと、アメリカのヒップホップが好きで、それを翻訳されたものではなく、自分の耳で聞きたかったというのがあって文学部に入りました。あとは本が好きって言うそれだけの理由ですが。
本が好きじゃないと退屈な4年間になると思います。私は図書館か授業かアルバイトかサークル活動(サークルは絶対入っておきましょう)でこの上なく楽しい4年間を過ごせました。本好きではない人も割とやっつけで単位は取れていましたが、あまりたのしそうではありませんでした。
頑張ってください。