HOME > もっと教えて!フォーラム > 世の中に情報を発信「放送・出版・マスコミ」の仕事 > 回答・コメントする(No.9699)
もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.9699)
-
いつも、子どもたちの疑問にお答えいただき誠にありがとうございます。
13hw編集部より、ご回答くださる際のポリシーに関するお願いです。
-
回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
白書の皆様におかれましては、貴重な時間を割き、子どもたちの質問に丁寧にお答えくださったり、叱咤激励してくださって誠に感謝しております。
このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
番組プロデューサーってどんな仕事でしょう?
[Q] 番組プロデューサーにも興味を持っています!
ぜひ、プロデューサーの仕事内容、環境、勤務時間、収入、働く目的や意味、必要な能力、就職の手段(進路の方法)
↑内容を教えてください!!
こんにちは!
番組プロデューサーに興味があるとのこと。
では、わかる範囲でアドバイスしたいと思います。
まず、番組プロデューサーとはなにか?
そのものずばりですが、テレビやラジオ番組をプロデュースするということです。
では、プロデュースするということはどういうことでしょう。
その番組が放送される時間帯にどのような番組を「制作」すれば
たくさんの視聴者に観て貰えるかを企画し、遂行する仕事とでも言えばよいでしょうか。
「あ、私だったら嵐とか、若い人たちに人気の歌手集めて面白い番組つくります!」
いいでしょう。面白いと思います。
では、「土曜日の午後3時に放送される30分の枠で面白い番組を低予算で作って」と
指示されればどうでしょう。
もしくは、「平日夜、11時半ごろニュース番組が終わったあとの5分枠で、社会性の強い帯番組(月~金のこと)つくって。」と
指示されたらどうでしょう。
番組プロデューサーに求められる能力とは、「世の中の流れ」や「流行」、「社会情勢」や「海外事情」。「政治、経済からスポーツ、芸能」まで多種多様な情報に敏感で色々な情報を常に知っている必要があります。
しかも、番組制作には会社から与えられた「予算」があります。
NHKのように潤沢に予算があれば、良いですが民報の場合はギリギリの予算で番組をつくらなければなりません。(なので最近はギャラの安い若い「芸人」ばかりをつかった低俗番組が多いのかもです)
もちろん、番組制作は企画段階から熾烈を極めます。勤務時間は昼夜を問わずです。番組が始まってからは視聴率との戦いです。視聴率が取れないとといわゆる「打ち切り」で、能力がないとされ良い時間帯の番組制作は任されないでしょう。
そして、テレビ局に勤務し「プロデューサー」と呼ばれる職階につくには勤務年数15年以上はかかります。よって、30歳後半~40歳ぐらいでようやく一人前の仕事がやっとできるようになるということです。
では、それまではなにをやるのでしょうか。
放送局の制作局に勤務し、プロデューサーの下で番組が上手く作れるように「現場」で作業(仕事)をします。多方面との交渉ごとや、出演者と打ち合わせたり、番組のシナリオを毎日、構成作家と考えたり、費用が安く済むように根回ししたり・・・。現場をディレクションする「ディレクター」ですね。
大変です(笑)
でも、自分で作った番組がテレビやラジオで流れると本当にうれしいですよね。
そこが、やりがいかなぁ。
また、放送局に勤務しなくてもフリーでもやっている方々もいます。
でもこれはまれというか、特殊で「音楽」に異常に強いとか、すごい人脈をもっていたりとか。そうなるまで、キー局(フジ、TBS、日テレ、テレ朝)の社員としてバリバリ働いていた人が独立するとか特殊な例ですね。
放送局に勤務した場合の収入はとても高収入です。しかし、東京、大阪局に限られます。
就職の手段・・・これが一番難しいですね(笑)
やはり、一流大学出身の方がほとんどですね。
あと、テレビマン(ウーマン)としての能力を備えているかです。
これは、「よくテレビを見ている」ではなく、前述の「世の中の動きに敏感か?」ということが見られるでしょう。
たくさん書きすぎましたね、しかも、ちょっと難しいですかね・・。
テレビ番組は華やかです。出演者も素敵です。
でも、それを作る側はほんとに地味で、地面を這いつくばる思いです。
ものを作る、ということ。
人の楽しみを作る、ということはそういうものなのです。