HOME > もっと教えて!フォーラム > 地球の奇跡を体感「大きな自然」を相手にする仕事 > 回答・コメントする(No.9430)
もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.9430)
-
いつも、子どもたちの疑問にお答えいただき誠にありがとうございます。
13hw編集部より、ご回答くださる際のポリシーに関するお願いです。
-
回答は、基本的には、その職業の方(または経験者、相応の知識を有する方など)にお願いしております。
しかしながら、なかなか回答のつかない質問もあります。
投稿されてから2週間経っても回答がつかない質問に関しましては、職業などに関係なく、ご回答のご協力をお願いしたいと考えております。 -
白書の皆様におかれましては、貴重な時間を割き、子どもたちの質問に丁寧にお答えくださったり、叱咤激励してくださって誠に感謝しております。
このようなお願いをするのは大変恐縮なのですが、勇気を出してこのサイトに質問を投稿してくれた子ども達に、よりよい情報を提供したいと考える当サイトの運営ポリシーをご理解・ご了承いただけますと幸いです。
大学の農学部のことについて質問です
[Q] 私は地球環境問題のことについてとても興味があります。
なので将来は、環境保全活動あるいは、温暖化の原因解明を研究できるような仕事に就きたいと思っています。
以前、新聞を眺めていたら、丁度環境のことについて載っていた記事がありました。そこに農学部のことが載っていました。
その農学部について、どんなことをやるのか分かる方がいましたら教えて下さい。お願いします!
では、理科Ⅱを目指します!
でもその前に、高校受験頑張ります!!
頑張って公立を・・・
特別な問題ではなく、典型的な問題を・・・ですね!
英語は私も得意なんで大丈夫だと思います。
<理Ⅰと理Ⅱ>
いちおう、理Ⅰが物理系、理Ⅱが化学・生物系に進む人が多いです。
入試は、微妙に理Ⅰが高いくらいで、2次試験の目標は200/440で十分です。
雰囲気最低点が5点くらい違うことがあるそうです。
理Ⅲだけ、270~300という感じで段違いですが、ここは、
限りなく日本の上位100人に近いので放っておきましょう。
というわけで、農学部は、主に理Ⅱから進学します。
まとめ
理Ⅰ 主に工学部・理学部(物理系
理Ⅱ 主に薬学部・理学部(化学・生物系)・農学部・その他もろもろ学部にちょっとずつ
<勉強方法補足>
特別な問題は、やっちゃダメ
という趣旨で一貫して主張してます。
東大の過去20年分くらいはやって損はないと思いますが、
難問に手を出してはキリがないです。
(東大は過去30年くらい出題傾向と問題形式が殆ど変わらないので参考にはなります)
ぶれずにやれば、3年生くらいには積み重ねた記憶のストックにより
ふつうの難問が、典型問題の5個くらいの組み合わせだと
反射的にわかるようになります。
くどいですが、同じような内容を繰り返します。
ちょっと勉強し始めると、問題を解くのが面白くなってしまいます。
これ実は、『悟り』ではなく『魔界』です。
忘れてはいけないのは、その問題は将来のための予備知識であって、
学問の発展に何にも貢献するわけでもないし、
あなたの限られた時間を使って悩むべき内容ではないのです。
楽しいと感じるに越したことはないが、やるべきことをこなすのが第一優先です。
つたない回答を工夫するより、芸術的な回答例を自分のものにせよということです。
英語
(これは自分の得意科目だったのであえて触れなかったのですが)
文法がわかってくると、英作文とか楽しくなったりもします。
しかし、そこはあえて、変な文をこねくり回さずに正しいor慣用的な言い回しを暗記すべきです。
例)人生は一度しかない
色々書けそうですが、実は正解は一つしかありません。
英語圏では、こうとしか言わないからです。
You only live once.
つまり、英語の勉強も要は暗記です。
(読み物として楽しめるようになってくると、小説家の言い回しの美しさとか、ビジネス文書の定型とか覚えるの楽しいです。この辺はあるいは英語の『魔界』なのかもしれません)
---------------------------------------
私個人は
3年の9月までテニスで勝ち抜いてしまい部活三昧だった都合で、
理科を3ヶ月で仕上げるあほな計画になりましたが、
やったことは、物理や化学の典型問題を暗記だけです。
おかげで、本番でこけた数学を補えました。
なるほど・・・
思いつきもしなかった勉強法ばかりです。
問題を沢山こなして覚えるだとか、本を読んで覚えるだとか・・・
結局は覚えちゃうんですね!
あと、過去にくまおじさんが書かれたコメントも読ませていただきました。
あ、でも、東大を受けるにあたって、3年になったら特別な問題は沢山こなさなくてはなりませんよね?
東大のHPを漁ってて、理科Ⅰと理科Ⅱというのが出てきたのですが、どのような違いがありますか?どちらからでも農学部には進めそうなこと書いてありましたが・・・
どちらの方が難しいとかいうのがあるのですか?
くまっぽいおじさんの意味なので
くまのおじさんで結構です。
<受験勉強の話>
大学受験の勉強は、高校からの勝負なので、
あまり中学のときの成績は関係ありません。
悲観する必要はありません。
やるべきことをやれば、誰でも成功できます。
誰でも成功しないのは、やるべきことが出来ていないからです。
無駄な才能や能力は、かえって邪魔になる場合すらあります。
基本は、どの教科・科目もパターン暗記これに尽きます。
『こう聞かれたら、こう答える』という
辞書をどれだけ頭に構築できるか、適切に検索できるかの勝負です。
例として以下あげておきます。
数学
大学入試本番で初見の問題が出たらまず時間内に解けません。
天才は初見で30分で完答できるかも知れませんが、
バカでも覚えていれば、5分で終わるのです。
だから、高校の数学の勉強はひたすら典型問題の解答を書いて覚えることです。
解法の意味が理解できないのは困りますが、基本を理解していれば
後は、ひたすら暗記です。
物理も化学も、同じです。
難問を考えて、勉強した気になるような数学好きの秀才は、
浪人してからこの辺に気がつきます。
国語
古文・漢文については、遠回りのようで実は近道の攻略法があります。
『出そうな文献のストーリーを全部読んで覚える』
嘘のようなほんとの話です。
私は、これが好きだったから出来た側面はありますが、
正直、テストで知らない話が出たことのほうが少ないです。
漢文なんて、十八史略と四書五経と、有名な詩の他は殆ど出ませんし、
古文も、歴史の教科書の文化史に出てくるもの意外は稀です。
東大の2次は、たまにちゃうものを出したりしますが、
上記対策で、センター試験の古典は、模試・本番を通じて間違えたことはありません。
勉強法については、
過去に似たようなことを書いているので、
http://minna.13hw.com/forum/viewthread/9016
暇なら、そっちも読んでわからないことがあったらまた聞いてください。
<東大の特徴>
東大理系(前期)に特化した話でいくと、入試にはいくつか特徴があります。
ポイントは
①試験科目が多い
国語80 英語120 数学120 理科120(物理・生物・化学から2科目)
②合格点が低い
だいたい毎年、2次試験は440点満点中200で十分合格圏
③1次試験の配点比率が小さい
殆ど儀式、110点に圧縮して2次試験と足すことになっていますが、
足きりにしか使ってないという噂もけっこうあります。
(さすがに足切られるようでは記念受験レベル)
普通の人は、①で敬遠します、色々勉強しなくてはいけない気がするからでしょう。
しかし、実は②のおかげで、
『得意科目があると、1科目くらい0点でも合格OK』
という変なことが起きます。
他の医学部などの難関ではどの科目も9割とか求められるので、
『得意を伸ばしても差がつかないが、穴は作れない』
という辛い勉強を強いられるのに比べるとけっこうお気楽です。
私の場合は、
英語と国語で稼いで、数学、理科はあわよくば人並み
という作戦で臨んで成功しました。
人によっては、ムラなく普通以上という作戦ももちろんOKです。
推敲なしなので、変な文章を書いてそうですがお許しください。
では、また。
あともう一つ・・・
森林系の公開講座を当たるかは分かりませんが、申し込んでみました!!
入試と被らなかったんで。
それと・・・くまのおじさんって書いちゃってますね・・・
ごめんなさい。
いえ、私こそお返事頂いたのに遅くなってしまってすみません。
くまのおじさんは東大だったんですね。
私はまだ中学3年生ですが、高校の進路を決める時に思うんです。
将来東大に行ってみようかなと・・・
なので、これからの目標は東大へ行くことです。
行けるかは分かりませんが、一生懸命頑張ります。
くまのおじさんは元々頭が良かったのかもしれませんが、私の学力は並です。
テストでも180人中40位前後です。
『こんな学力で東大なんて冗談じゃない』と思われても不思議じゃありません。
そこで質問です。アドバイスをいただければ嬉しいです。
1、東大を視野に入れた勉強はどのようなものでしたか?
2、その勉強時間はどの位でしたか?
3、お勧めの勉強方法はありますか?
>この辺興味のある分野じゃないですかね
よく分かってますね(笑
本当に、そこら辺に興味があります。
回答、待ってます。
数日放置で申し訳ないです。
私個人は、例に出した材料系で化学系のことをやっていました。
そっちのほうなら詳しく教えられますけど、森林系のほうに興味があるんですね。
森林系では公開講座とかもやっているので、興味があれば行って見るのもいいと思います。
<http://www.uf.a.u-tokyo.ac.jp/chichibu/green/event/koukaikouza/2010winter.pdf>
私も、学部生時代に房総にある演習林で実習をやったこともあります。
関東在住でなければ、地元の総合大学などのホームページも見てみましょう。
<農学部に行った人の人生?>
東大では、
東京大学大学院>農学生命科学研究科>森林科学専攻>●●講座>○○研究室
というような組織になっています。
進学は、入試では教養学部理科Ⅱ類から2年終了時に進学振り分けがあり、
高得点者から優先的に希望の研究室に進学できます。
学部3~4年時から、各研究室で指導を受け、
各研究室に関連するテーマを選んで卒業論文等を作成します。
学部を卒業すると、8割くらいは修士課程に進みます。
自分のテーマを自分が中心になって研究できるのはそれ以降です。
修士課程2年を修了したところで、企業に就職する人、さらに博士課程に進学する人に分かれます。
内訳は、研究室によってまちまちですが、
一つの研究室に年に1~2人くらいのところが多かったように思います。
就職は、関連企業なら特に問題ありません。
主に、公務員(研究機関など)、ゼネコン、化学系企業などです。
(独自ルートを行くとたまに苦労する人もいます)
博士課程以降は、基本は学者・専門家ルートになります。
将来的には大学の教員として研究を続けるような人たちです。
上から認められた人は、博士課程のうちに助教として採用され、職員になります。
東大の中は人が多すぎて出世するのも大変で、40代で助教授になれる人が少数派です。
他の大学に流れていった方が肩書きは上がるのが早いようで、
生活の面ではそっちが楽そうですが、優秀な人は残りたがるようです。
<森林系>
現在は主に2講座があるようです
①森林生命環境科学講座
その下に造林学・森林植物学・森林動物学の研究室があります。
例えば、造林関連の基礎知識ですが、二酸化炭素→酸素の変換効率でいくと、
樹齢20年の人工林と平均樹齢200年くらいの自然林ってどっちが高いか知ってますか?
答えは、圧倒的に人工林です。
要は、木は殆ど成長期にしか二酸化炭素吸収効果を発生しないためです。
つまり、計画的に木材を伐採し新しく植えるのが実はとても環境に良いのです。
一気になくなるまで切って放っておくとか、
年中成長しっぱなしの熱帯雨林を大規模焼畑で燃やしていろんな意味で環境破壊とか、
そういうことが問題で、よく考えて使えば環境負荷は物凄く軽減できます。
(この辺興味のある分野じゃないですかね)
②森林資源環境科学講座
森林経理学、林政学、森林利用学、森林理水及び砂防工学、森林風致計画学
の5研究室があるようです。
森林経理学研究室の研究テーマ例
■ 人工複層林の成長予測モデルの開発
■ GISを用いた森林管理計画の策定
■ 京都議定書に即した森林の炭素吸収量の評価
■ 森林の齢級分布に着目した成熟度の評価
■ 高解像度リモートセンシングデータを用いた林分構造の解析
(ちょっと、外してきたかな)
やや専門外なので、ダラダラなってしまいましたが。
農学部に行くなら、色々選べる東大がオススメです。
他大とくらべてダイブ予算も違うので、
きっとあなたの希望する研究テーマが見つかると思います。
受験勉強とか、生活面でも何か質問があれば回答できます。
農学関連は、これからも重要な分野だと思うので、
しっかり勉強して、あなたも次代をリードする研究をして欲しいです。
では。
農学部について詳しく説明して頂き、ありがとうございます。
そうでした。原因解明ではなく解決策といいますか…ですね。
挙げていただいた中では「森林科学専攻」が特に気になります。
もしよければ内容を詳しく教えていただけると嬉しいです。
あとくまおじさんが出ている「農学生命科学研究科」というのは具体的にどういう事を学びましたか?
お願い致します。
農学生命科学研究科卒業生です。
温暖化は、原因わかっているので、研究内容は原因究明ではないと思います。
生物資源の持続的利用と県境保全の調和
あたりが、大目標となります。
以下、大学のHPから関連しそうな分野を拾って来た内容です。
生物・環境工学専攻
地球・自然環境を保全しつつ食料生産の基盤と地域環境を整備し、生物資源を高度に持続的に利用する課題を、主として工学的手法によって探究する能力を養うことを目的とする。
生物材料科学専攻
持続的に安定した環境共生社会を構築するため、植物資源を中心としたバイオマスから有用物質に変換するプロセス技術、およびそれらの効率的生産を展開するための基礎科学および応用技術を追求することを目的とする。バイオテクノロジー(生物工学)、グリーンケミストリー(環境に優しい応用化学)、マテリアルエンジニアリング(材料工学)を組み合わせて教育・研究を進める。社会人修士課程「木造建築コース」では、専門家の養成を目的として教育を行う。
森林科学専攻
森林に関する生物科学、環境科学、資源科学、社会科学等の分野において世界的水準の教育、研究を進め、森林の自然の営みや持続的管理に関わる基礎的・応用的課題を解決できる専門的人材を養成することを目的とする。
他にも色々あります。
各専攻科の下にさらに細かく分かれて講座(研究室)があります
詳しくは、
<http://www.a.u-tokyo.ac.jp/departments/graduate_index.html>
を見てください
特に、興味が沸く内容があれば、指定してもらえば、
概要くらい教えられるかもしれません。