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回答・コメントする(No.9016)
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自治医科大学に入学して医師になりたいのですが、学力が足りません。諦めた方がよいですか?
[Q] 先日、自治医科大学を卒業して医師になられた方をとりあげたテレビ番組を見ました。前から医師の仕事には興味があったのですが、それを見て「地域医療」のことを知り、僻地で医師として働きたいと思いました。でも、私は自治医科大学に入れるほどの学力がなく、学校のテストも学年(約200人)の中で15位くらいです。諦めた方がいいですか?何か今からでもやれることがあれば教えてください。
ななやのさん,お返事有り難うございます.
>私は、医師という仕事についても全くわかっていなかったし、すぐに諦めようとしていました。
とのことですが,最初から分かっている人はいませんから,ご安心下さい(^^)
ただし,「あきらめの悪い人」が医者になる傾向はあるかも知れませんね.すぐに「こりゃダメだ」という医者ばっかりだと,助かる患者さんも助かりませんから.
受験勉強に才能は必要ありませんから,やり方さえきちんとしていれば,結果はそれなりに付いてくるはず.頑張ってくださいね.
>くまおじさん様
コメント,素直に嬉しうございます.編集部が「大人同士の会話は避けろ」と言っておりますので,あまり長くは書けませんが,時折書かれるコメントは興味深く拝見しております.勉強法については,全面的に賛成します(実は大学に入ってからも有効ですしね).
同世代のものとしてお互い頑張りましょう.
通りすがりの大学教員さん、くまおじさん、丁寧な回答ありがとうございます。
私は、医師という仕事についても全くわかっていなかったし、すぐに諦めようとしていました。とにかく今できる勉強をしっかりやって、もっと前向きに考えたいと思います。本当にありがとうございました!
再びくまおじさんです。
極端な例なので、推薦入試とかも視野に入れる場合はお勧めできませんが…
私は、高校時代に
テストで記憶として定かでない解答欄に字を書いたことがありません。
つまり8割埋めればほぼ80点でした。
なぜか?
勉強に時間を使いたくなかったので、
テストを記憶ストックを増やすだけに利用していたからです。
その場の点数が数%上がることは無視して、
どこが解らなかったか判らなくなる方が危険だと考えていたわけです。
(丸のついたところって見直すの面倒でしょう?)
ゆえに、テスト前に一夜漬けするようなことをしたことがありません。
徹底的に、終わった後で間違ったところをやり直して、
次に出たときにできるようにしておきました。
模試も全く同じ目的に利用してました。
私が大学院生時代に家庭教師で教えていた高校生が、
この形式に変えてしばらく順位が落ちましたが、
半年でもとより数段上位になりました。
これは単なる一例でまねする必要もないですが、
そういう一貫した方針があると迷わずできるし不安にもなりません。
実際のところ、そういう何らかの哲学で自分の達成度を確認しながら
確実に実力をつけていくという方針でやっているのは、
高校生ではほんの一握りで、言ってみればあなたの競争相手の大半は
①なんとなく勉強する
→②時間を使ったし疲れたから勉強した気になる
→③結果が出ない
→④やる気が落ちる
→①に戻る
という悪循環に陥ったまま気がついたら3年生になってしまうわけです。
そういう集団の中で、これまで私がここに書いたような例で
やるべきことぶれることなく確実にやれば
当然、勝つべくして勝ちます。大人と子供の喧嘩です。
頭の良し悪し(処理能力の差)ではありません。
さてここで再び問いましょう
中学校での成績を理由に、諦めるべきか?
(しかもそんなに悪くもないのに)
<追記>
通りすがりの大学教員さま
時々同じ質問に反応してしまうので。
慈愛に満ちた御回答に感銘を受けつつ、
自分のやや意地悪な回答を反省したりしています。
ご活躍のお医者様に逆玉を投げ返されなくて安心しました。
(無駄に現役とか付けてゴメンナサイ)
「いくら理不尽であろうと,やらなければいけないノルマをやった」
の話は、ナルホドと思いました。
実際のところ、就職活動とかで求められているのも、
強い意志を持って継続的に努力し目標を達成できた経験なのだと思います。
ということで,くまおじさんのお話,ちゃんと読んで頂けましたか?
私は医学部一浪合格ですが(苦笑),全く同じ勉強法です.
そもそも受験勉強など,世の中で最も「才能」を必要としない行為です.それを難しく考えて,「丸暗記は勉強ではない」とか「何でこんなものに青春を懸けて」とか言っていると,負けます.
受験競争というのは,実は学力だけを評価しているのではなく,意外に
「いくら理不尽であろうと,やらなければいけないノルマをやった」
という,いわば「根性」を見ているのかもしれません.
やってみれば実感が湧くと思いますが,受験勉強というのは何だかスポーツみたいなものです.いろんなスポーツで「フォーム」というのが話題になりますよね.多少個人差がありますので絶対,と言うものはありませんが,受験勉強にも推奨される「フォーム」のようなものがあると思います.くまおじさんの書かれた勉強法,参考になると思いますよ.
だから,まだ諦めるのは早いよ~.
はやっ、諦めるの早すぎです。
中学までの成績は
高校からの成績と相関はそんなにありません。
やるべきことさえやれば、大学入試なんてただの暗記です。
系統的に整理して覚えているがどうかの勝負なので、
処理能力で致命的な差はつきません。
高校入試までは、
『なんとなく記憶』を処理能力で再構築して答えだけ書いても
正解とされるので、いわゆるあたまのいい人が、
地頭だけでそれなりに点数取れますが。
高校からはそれを論述する必要があるので、
筋道の立ってない記憶では点数出せなくなります。
<以下過去の自分のコメントからほぼコピペです>
理系科目は、難問を時間をかけて考える勉強をしてはいけません。
時間ばかりかかってしまいます。基本は解き方を覚えることです。
(東大理系やら、医学部やらに現役で合格したような人に聞けば
かなり高確率で、同意してもらえると思います。)
問題文やら数値が変わっても聞かれてる内容が変わらなければ、
同じ問題ですから、書くべき答案も9割以上同じになります。
入試本番では、問題を見た瞬間、答案の書き方がわかる状態でないとまず勝負になりません。
それでも天才は30分で完答できるかもしれませんが、
知ってるバカは5分で終わるのです。
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『時間不足でケアレスミス』というのはソモソモ勝負になってない人で、
そういうのを受験の世界では『実力の無い人』といいます。
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つまりは、
『この問題はこう解答する』というパターンをどれだけ覚えているかの勝負なので、
再度出る可能性も低い珍しいパターンの難問を1時間悩む暇があったら
典型問題の解答を10問覚えたほうが有利という理屈です。
覚えた量が増えるにつれて、『この問題とこの問題は結局同じ』
というように、『似ている』、『同じ』と感じられる問題が増えてつながり、
覚えておく必要のあるパーツが絞られてくるので効率が良くなります。
どんな難問も、結局そのパーツの組み合わせだとわかるようになります。
(余談:それらを正しく繋ぎなおすための国語の力も上がったりします)
上記を知っていると、理系は知らない人の数倍楽に行けるので、
英語なんかに時間を回せるようになります。
大学入試に向けて高校生がやる勉強は、英語50%とその他、
というのが、一番上まで行けるやり方だと思います。
理系だからという理由で
数学:化学:物理:英語=5:2:2:1
とかになってしまうと、典型的負けパターンです
3年生くらいになって気づくと手遅れですが、
この辺を1年生から知っておくと、得するとでしょう。
1年生の半ばにはもう成績に出てくると思います。
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おやじの小言
『私には才能がない』
という台詞は、限界までそれを伸ばそうと努力した人にだけ
許されると思いますが、それをやってのけた人には
努力した分の実績が付いてくるものです。
それを始める前に諦めるのは、単なる逃げに過ぎません。
(誰もあなたが失敗するなんて証明できないのですから)
学年15位,なかなかのものじゃありませんか.第一まだ中学生なのですし,悲観することはありません.相対的な順位を全国順位にそのまま当てはめるならば,あなたは(自治医大とは行かないまでも)医学部受験に関しては,十分合格圏内に入っているのではないでしょうか?
そもそも自治医大に行かなくとも,地域医療に従事することは可能です.最近では,地方国立大の医学部が地域枠を設けたり,地元での勤務を一定期間続けることを条件に奨学金を出したりしています(たとえば千葉県では最大20万円/月).
まだ諦めるのは早いような気がしますよ.
あと,最近の医療は多少なりとも「専門性」というものが求められています.最近では「専門性」の目指すものが半ば本末転倒となっており,「専門以外は全く不案内」というケースが少なからず見られますが,これからの医師には
「全身をある程度はまんべんなく診ることが出来るが,私は特に○○が得意」
というような,基本+スペシャルな技が要求されると思います.僻地医療に目が向かうのは素晴らしいことですが,それだけではなく,医療技術の全般に興味を持って欲しいと思います.
ともあれ,あなたが医師を志して頂けることに,感謝申し上げます.何かありましたらこの場を使ってご質問下さい.