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回答・コメントする(No.6145)
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農業 + 世界
[Q] こんにちは。
現在高校3年の翼と言います。
私は今、受験生です。
周りの子達はそろそろ自分の進むべき道を定めて走り出しています。
私は教科の中で生物が好きなので農学部に行こうと思っています。でも、最終的な職業としては国際協力的な仕事をしたいと思っています。だから、農学部に行って、自分の得意分野を生かすという形で少しでも自分が誰か困ってる人や地域で役にたてるような能力を身につけたいと思っています。
でも自分なりに農業と国際支援を融合したような仕事を探してみてもよくわかりません。NGOやNPOやJICAなどの求人情報などをみても大抵が「〇〇年以上の経験が必要」などと書いてあります。新卒でそのような機関に就職するのはかなり難しいのでしょうか。また上記の機関以外に、「国際支援」ができる所はないのでしょうか。
どなたか回答していただけるとありがたいです★☆
お礼が遅れて申し訳ありません!!
みなさんたくさんのアドバイスありがとうございます!!
今はとりあえず大学に入学!ということですね。
遠くのことばかり見つめすぎて道に迷う、立ち止まってしまう、というのはここ数週間を通してしみじみと実感していたところです。
みなさんのおっしゃるとおり、とりあえず目の前のことを精一杯がんばります。
はんがんさん、くまおじさん、yumaさん、マルんこさん、kumaさん、温かいお言葉本当にありがとうございました!!
翼さん
まずは大学に入学することに集中したら良いと思います。大学には国際協力に関するゼミ、研究会、ボランティア活動等がありますから、それらに所属して活動してみたら如何でしょうか。卒業後は、「マルんこ」さんみたいに青年海外協力隊に参加することをお勧めします。農業分野でもいろいろな職種がありますから、説明会(年2回各地で実施されます)に参加して、自分に可能な職種を選択したら良いと思います。協力隊参加には、技術、語学、健康、人間性等が求められます。今できることは、健康な生活をすることと、いろいろな人と仲良くすることだと思います。
私も生物が好きで、“将来は熱帯林の保全をする仕事をする”夢を持って中学、高校を過ごしました。大学は農学部に入学し、森林学科に進みました。在学中に、国際協力の仕事をどうしてもしたくて、1年休学してインドで農業のボランティアをしました。帰国後は、就職活動はせず、青年海外協力隊に応募し、卒業と同時にアフリカに派遣されました。
帰国後は林業会社に勤務し、現在は林野庁で働いていますが、さらに経験を積んで、またアフリカで林業系の専門家として働きたいと考えています。学生の頃から現在も、私は自分の夢に一歩でも近づけると思える選択肢を選び、専門だけでなく語学の勉強も頑張っています。翼さんも生物が好きならば、勉強もきっと楽しいでしょう?10年先の自分を思い描きながら、今できることを一生懸命して下さい。色んな情報にアンテナを向けてアクティブに、努力をしていればいつか夢はかないますよ。でも、頑張りすぎて今を楽しむことも忘れないでくださいね。
ふん、何でそんなに焦っているのかな ? 卒業したらどこかに就職するのが当然で、それができないといけないと思っているようですね。
国際支援っていうのは、たった4文字だけれどできるまでに40年を要すると言われているのですよ。それに、学歴がなく言語が解らなくても国際協力は日本にいてもできるのですよ。例えば、休みを利用して農業体験をして、そこで得た事柄を姉妹校の生徒に伝えるとか。経験ってそういうものなんですよ。
目標があって、農学部受験をして、卒業しても、それは学問上しかないでしょ。知識として頭には叩き込まれても、実体験となると学んだ通にはいかないのが社会なのです。勿論、それだけで新卒採用で就職できる分野もありますが、それでも即戦力にはならない。それが社会の厳しさの一つ。
翼さんだって、進むべき道を定めて走り出したところでしょう。あまり遠くばかり見て焦ると、息切れして転んで(不合格や留年など)完走すら危なくなりますよ。それよりも、ハードルを一つずつ確実に飛び越えていきましょうよ。大学を卒業する頃には新しい職業が生まれているかもしれないし、できるところを探して就職してやらせてもらうのではなく、自分が習得したことで体一つでできるのかもしれないのですから。
くまおじさん温かいお言葉ありがとうございます。
東京大学・・・は今からではちょっと厳しいかもしれませんが(汗
具体的に教えてくださった学部等、もう一度自分なりに考えてみようと思います!
大切なのはやりたいと思う気持ち、覚悟、そして努力ってことですね・・・。
これからもビビらずに、自分の信じる道に進もうと思います(笑★)
それでは失礼します★☆
くまおじさんです
夢があることはすばらしいですね。
具体的に農学系で国際貢献の志が無駄にならない進路というと
東京大学 理科2類 ⇒農学部
・農業工学
・農業土木
・農業機械
・農業経済
(名前は私のころとは変わってるかもしれませんが…)
あたりが具体的な本線ルートだと思います。
京都大学にも同様の専攻科があったはずです。
大学での専門性が高ければ、修士了でそのままというのもありだと思いますし、
大学院に在籍しながら国際貢献とか言うのもありじゃないでしょうか?
社会人経験を積んだ跡でということであれば、農機具メーカーとか、農業試験場とか
ゼネコンなどが必要とされる経験ですね。
いまはぼんやりとしているかもしれませんが、
コアとなっている志を大切に夢を具体化して言ってください。
応援をこめて
・夢があってこそ目標ができる。
・目標があってこそ計画がうまれ
・計画があってこそ実行され
・実行があってこそ成果が残り、
・成果があってこそ夢が実現する。
はんがんさん、貴重なご意見ありがとうございます!
正直私の心の中もまだまだぼやぼやしてます。一言に「農業」「支援」と言ってもそんな簡単に言い尽くせないことも知っているつもりでした。だからこそ余計にわからなくなっていました。
でも、はんがんさんのご意見を読ませていただいて、少しだけ心の中で整理ができた気がします。ありがとうございました。
今はとりあえず大学受験がんばります(笑!
それでは失礼します★☆
こんにちは。かなりぼんやりしたコメントですが、よかったら参考にしてみてください。
たぶん、あなたが想像しているよりも、世界中のさまざまな問題における農業の役割というか比重は、はるかに大きく、重いものがあります。私達が無策だと、あと10年もすれば世界のどこかで農業=食糧を巡って大規模な暴動やことによると戦争が起こることはほぼ確実だというのが、専門家の間での共通した認識です。日本もけっして無縁ではなく、ちょっとした自然の気まぐれで、私達が明日の食料にさえ事欠く事態すら十分に起こりえるのが現実です。
あなたが農学部で学ぶ事柄の多くは、世界中の多くの場所で何らかの役に立つ可能性があります。世界は人材を求めています。あなたが志を高く持っていれば、将来希望する仕事に就けるチャンスは十分にあるでしょう。
ただし、「学ぶ」ということと、学んだ知識や技能を「用いる」ということは、まったく別物です。特に農業は、知識として学ぶ理論と、それを実際の土地でやってみる時に、大きなギャップが存在します。
例えばあなたがアフリカのニジェール川流域で稲の栽培を指導するとして、日本と同じやり方で上手くいくとは到底考えられないでしょう。あなたはアフリカでの稲作についてよく勉強しないといけない。だけど、アフリカの農業に関しての教科書に載っているのとまったく同じ自然条件の土地なんて、実際には世界中どこを探したってない…それどころか、気温や雨の振り方だって、1度だって同じ日や年はないですよね。自然に関わることで私達が身につける知識というのは、しょせんはある種の理想像にしか過ぎません。
あなたは学んだ知識や技能を、その土地・その時に応じて、どんどん変化・応用して使わないといけません。これはそう簡単なものではなく、あなたが成功や失敗を繰り返しながら、文字通り身体で覚えていくものです。
それゆえ、援助要員として国際機関などで働くには、相応の実務経験が求められます。援助すべき人々に対して「すみません、経験不足なので失敗しちゃいました」とは言えないでしょう。もちろん、実際には支援が失敗することは多数起こっているのですが、少なくとも人が原因の失敗を減らすのは、援助する側の義務なのです。
先ほど私が「志を高く持つ」と申し上げたのは、このあたりに思いがあります。自分が人の役に立ちたい、ではなく、今の自分なら人の役に立てる、と自信を持って言えるまで、さまざまな勉強や経験を積んでください。それなりに時間(とお金)がかかるのは事実ですが、あなたに高い志があって初めてそれらを克服することができるはずです。
なお、一口に支援と言っても、上記のように実際に技術指導などをする他にも、そうした人々をサポートしたり、全体の計画や調整を行ったりする役目(=行政職)としての人材も重要です。むしろこちらの方がたいへん。また、サヘルアフリカの環境により適した稲の品種を開発する、といった研究は、今後さらに重要性を増すでしょう。この他にも農業関連の技能で世界の人々を支援する機会は、あなたが思っているよりもずっと多いはずです。
この場所でそれらを広く紹介することはとても難しい。こうした事柄は、あなたが大学で農学を学ぶ間に、自然と情報が入ってくるはずです。まずは、農学という広い学問体系の中で、特にどんな分野に関心があるのか、もう少し具体的に考えてみましょう。その分野をよく学べる大学に進学できれば、あなたの希望にかなり近づくことができるはずです。