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回答・コメントする(No.5775)
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環境に関わる仕事をしたい
[Q] 私は高校二年生です。環境に興味があり、大学で環境について学んで、将来はそれに関する仕事に就きたいと思っています。具体的に興味のあることは、自然の保護、循環型社会の構築、景観を良くする(ランドスケープ)、農業の見直しです。それらをグローバルに考えて、実際に自分の足で行動する仕事を望んでいます。事務のような仕事ではなくて、自分でてきぱき動いて積極的に自分の意見を言える仕事がいいです。でも、興味のある分野が多いので、ひとつにまとめられず悩んでいます。どんな仕事があるのか教えていただきたいです。
コメントありがとうございます。
私の夢はぼんやりしていると指摘されましたが、環境問題はすべてつながっていますから、今から専門分野を絞ってもいけないですね。ぼんやりしていてもいいと思いました。環境問題は、大きな視野で見る必要がありますね。いろいろな意見が聞けて、いろいろな考えの人がいるんだと思いました。では夢に向けて一歩一歩がんばってゆきます。
あやかさん、こんにちは。
通りすがりの学芸員です。
みなさんが指摘されているように、環境に関する問題は多面的です。
しかも、これだけ興味がグローバルであると、個々の分野に対する知識が必要なのはもちろんのこと、それらを達成するための問題点は何か、実現に必要な条件の分析など、環境問題を支える政治、社会、経済といった領域までの知識も求められると思います。
私が思うに、あやかさんがイメージしているような仕事は、企業や公設の研究機関などではなく、NGOやNPOといった組織でこそ実現出来るようなことだと思います。
川北秀人さんという方が「人と組織と地球のための国際研究所(http://blog.canpan.info/iihoe/)」という組織を運営されていて、あやかさんのイメージにかなり近い仕事がされていると思います。あやかさんが具体例を挙げたような環境問題について、何か一つだけの解決をしているのではなく、その活動をしている人々とともに考えて提案やアドバイスを行ったり、企業活動のCSR活動の分析をしたりするなど、とにかくありとあらゆる環境問題に取り組んでいます。きっと何かの参考になると思います。
自分の中の何か、というものは今の時点で絞っておいてもいいと思うし、また間口を広くとっておいても良いと思います。興味のある分野のイメージをできるだけ壊さずに、自分のイメージに近い活動をしている人を見つけられれば、何か道筋が見えて来ると思います。
蛇足ですが、私の経験から言えば、環境問題に関しては、何か一つの専門分野を持っていても、
ずっとそれだけで仕事ができるわけではありません。内的必然性や外部の要求に応じて、異なる領域をいかに結びつけることができるか、学際的な柔軟性を求められます。あまり自分のまわりに壁をつくらない方が良いと思います。
亀レスになったことをまずはお詫びします。
さて、「どうして環境保全学科が理学部ではなくて農学部にあるか?考えてみなさい。」 の件ですが、
あやかさんは 「環境問題と農業は密接な関係があるからでしょうか。」
と回答されましたね。
当時教授がおっしゃったのは、「理学部っていうのは、どちらかといえば1つのことを突き詰めて研究していくところで、農学部っていうのは、どちらかといえば、様々な事象を組み合わせて考えていくところです。つまり、環境保全というのは総合科学なので、農学部にある、そう考えて下さい。」ということでした。
自分は卒業後そして今も廃水処理という分野にいるわけですが、水処理もいろいろなパラメーター(条件)の変化によって、いろいろな表情を見せます。
そういう意味からいえば、農学部、また、環境保全という道を選択したのは間違いじゃなかったなぁとそう思っています。
農学からのアプローチだけでなく、いろいろな方法があると思います。
ぜひ、あやかさんらしい環境保全へのアプローチを開拓して下さいね。
あやかさん、こんにちは。
仕事の合間に、県地球温暖化防止活動推進員などをしている“いけちん”です。
『環境に関わる仕事をしたい』けど、「興味のある分野が多いので、ひとつにまとめられず悩んでいます」とのこと。
以下の図書が参考になるかも知れません。
「環境社会検定試験®(eco検定)公式テキスト」
http://www.kentei.org/eco/index.html
「3R検定公式テキスト」
http://www.3rkentei.jp/official.html
これらの本の内容は、環境問題のいろいろなテーマのほぼ全部を取り扱っています。
ただ、両方とも2500円ぐらいするので、(目次だけでも)一度立ち読みをすることをお勧めします。(本屋さん、ごめんなさい。)
また、やる気と費用があれば、どれくらい理解できたか「検定試験」もあります。
回答してくださった皆さん、どうもありがとうございました。質問がぼんやりしたもので申し訳ありませんでした。
aspiさんのご質問ですが、環境問題と農業は密接な関係があるからでしょうか。皆さんのご意見、参考にさせていただきます。
あやかさんへ
私は出身学校は農学部農業土木科ということになり
農業水利・農地工学・土地改良などとどちらかといえば
外で仕事をする分野ですが。
今、大学で研究されているのは、BDF(バイオ燃料)・再生材施工法
(ゴミスラグ)・農村環境(ミニ下水処理)とエコな事ばかりですが
どうもはんがんさんのいうとおり
まだぼんやりとした枠内で決まり切っていないのかなと思います。
環境って人との生活に直に関わる分野ですが、目に見えない
縁の下の力持ちな部分があります。
もうちょっと、調べてみましょう!
こんにちは。質問文を読んで気になることがあったので、直接の回答ではなく、少々辛口のコメントにしています。あしからず。
高校生で環境問題にいろいろと関心を持つことは、とてもいいことだと思います。あなたの関心事も、今注目されているキーワードがたくさん並んでいて、面白そうですね。ただ、あなたは各項目がもつきらびやかさに踊らされてはいませんか? 「自然の保護」とか「循環型社会」と言っても、あなたは具体的に何をどうしたいのでしょう。これらの用語は、何か対象物があってはじめて意味を持つのです。
およそ世の中の全ての出来事は互いになにかしら影響を与えあいながら動いています。とりわけ、環境に関するトピックはその「動き」をどう見つめるかが大切なのですが、あなたはそうした視点で環境問題を考えたことがありますか? たぶんあるのだと思うのですが、それを上手く表現できるようになってほしいのです。ある出来事をグローバルに考えて自分の足で行動して自分の意見を言える仕事をするのは、並大抵のことではありません。
あなたは「興味を一つにまとめられず悩んでいます」と書いているけど、環境問題をテーマに何かを勉強したり働いたりするとき、それはむしろ当たり前のことです。その中で「積極的に自分の意見を言いたい」と望むなら、あなたは人の何倍も勉強して、なおかつ人の何倍も(自分と違う立場の)他の人の話を聞かないといけません。仕事を探す前に、まずそれだけの熱意が必要です。
いつも思うのですが、環境問題と言われるものに正解は存在しません。今、私達が当然のように考えていることだって、ほんの10年前はまったく正反対のことが正しいと信じられていたことがいくらでもあります。言い換えると、10年後には今の常識がまったく的外れだったという可能性も十分にあります。こうした「正しさの基準」の変化が激しい分野であることをよく理解して、あなたの夢を少しずつ具体的にしてもらえればいいと思います。
環境問題に農学の面からアプローチしたいということを、頼もしく思います。
さて、私、実は当時名称で申しますと、愛媛大学農学部環境保全学科 の7期生でありました。現在は生物環境保全学のコースになると思われます。
http://www.agr.ehime-u.ac.jp/section/index.php?sec_sec1=7
当時、環境保全学科にあった研究室は 環境化学 環境分析科学 自然保護学 農業気象学 応用昆虫学 の5講座ありました。
環境化学 と 環境分析 は、環境保全学科ができたときに新設されたところで、残りは農学科からの編入と聞きました。
さて、私は農業気象学を専攻したわけですが、当時(今から25年ぐらい前の卒業)は、先端過ぎたためか、学部宛の環境関連の求人はとっても少なかったことを記憶しています。
そんな中、私は運良く、汚水処理の会社に入ることができました。
そこで、20年近く勤務し、食品会社の廃水処理施設の技術指導や産業廃棄物処分場の浸出液の処理などを歴任し、現在は某食品会社で品質管理をしながら、自社の廃水処理施設のお守りもしています。
当時の学友は公務員(教員含む)へ行った者が多いわけですが、環境化学や環境分析の連中は製薬会社や環境計量事業の方面へ進んだ者もおります。
OBの中には、そのまま大学に残り、環境問題をずーっと追っている先生もおられます。
さて、ここであやかさんに質問してみたいと思います。
当時、環境化学概論(ダイオキシンの大家、立川涼教授)での話なんですが、
「どうして環境保全学科が理学部ではなくて農学部にあるか?考えてみなさい。」
という質問をされました。
あやかさんはどうしてだと思いますか?
返信をいただけたら、お答えしてみたいと思います。
専門知識はないので、ちゃんとした回答ではありません。
無知で書いてますが、読んで思ったのが国連職員とか、農水省の官僚とか。
ちなみに、「日本の農業」だけで言うと、国の政策でどうにかする前に、
ビジネスサイドで新しい世界を切り開く方が早そうですね。
日本の農業は、JA依存型ですっかり骨抜きになってる感があります。
時代の変革は民間から、だと思います。
しかも比較的小さなビジネスからなので、最先端で時代を変えたいと思ったら、
大企業や官僚のような大きな組織とは限らないですね。もうちょっと俯瞰(ふかん)
した立場から、世界を見ていきたいなら、官僚や商社などの大企業もアリでしょう。
いずれにせよ先進国家、途上国共に環境や農業はビジネスとの結びつきは不可欠です。
環境、農業周りは経済と絡んで最近ホットな話題でもあるので、日経新聞などを
読み続けられると良いと思います。
あと「社会起業家」というキーワードで調べてみると面白い話が見つかるかも
しれません。