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もっと教えて!フォーラム
回答・コメントする(No.1505)

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もっと教えて!フォーラム 質問 プロスキーヤー

2007/01/27 22:54  先生さん[その他・女]

[Q] 今学校で職業について調べています。
プロスキーヤーについて調べていますが
どうやったらなれるとか
何をもってプロというのか
わかりません。
アルペンスキーのプロに
ついて知りたいのです。
どうか教えて下さい。

[A.1]

プロとはそのプレーと行動が人々に夢と感動を与えられる人のことです。
フアンからの熱い視線や期待と支援が選手を育てます。
競技会での優勝賞金やスポンサーからの支援金・援助金・コマーシャル出演などが収入です。
自分が好きなこと・得意なことをやりながらお金を得る一握りの真の努力家のことです。

プロはいつもトップでなければなりません。
いつも優勝することが求められています。
お金を頂いている限り勝つことは当たり前なのです。

その情熱とやる気・体力・精神力・技術などが衰えたとき
そして勝てなくなったときにはその栄光の座を後輩たちに譲らなければいけません。
競技生活からの引退です。
特に体力が必要な競技は現役で活躍できる期間が限られています。
その後の生き方・活躍する場所を事前に良く考えることが大切です。

日本にプロのスキーヤーは果たして何人いるのでしょうか?
コマーシャルで見たことがありませんから多分本物のプロはいないのでしょう。

もしいても競技として人気がない日本を離れ海外を転戦しながら活躍する
日本人スキーヤーはいるかもしれません。

過去、著名なスキーヤーを日本はお二人輩出しています。
猪谷千春さんと三浦雄一郎さんです。
それぞれ今スキーの世界的な普及と発展のためオリンピック委員や
講演者・冒険家として活躍しています。

君がプロを目指すならまずやるべきことは歴史に学ぶことです。
昨年、日本経済新聞の朝刊最終ページの「私の履歴書」に
三浦雄一郎さんの生きてきた道が詳しく書かれていました。
一ヶ月間の連載です。今後に役立つ情報・知識が詳しく書かれています。
言い換えれば日本のスキー普及の歴史が書かれた貴重な資料ともいえるでしょう。
是非、新聞社に問い合わせるか、ネットで検索し原文を読んでみてください。

お父さんから引き継いだスキー普及や冒険家として活躍するそのDNAは三浦さんの
ご子息に受け継がれています。予定している今後の新たな挑戦は私達に希望を与えてくれます。
三浦さんは私達に「努力すればなりたい自分になれる」「がんばれば努力はかなう」
とメッセージを送っています。

現実には日本でプロとして活躍できる場は無いと思います。
次回の冬季オリンピックで日本選手が大活躍し金メダリストになる
ヒーローが何人も現れれば世間の見る目が変わります。
目の前に夢を実現した日本人が現れれば「自分もがんばればなれるんだ」
と現役プレーヤーや子どもたちに目標ができます。

本当にプロのアルペンスキーヤーになりたければスキーの本場
ヨーロッパで修行を積むことを提案します。
国民の競技を見る目が肥えていますし競技に対する理解と優勝者への
尊敬の度合いが日本とは違います。その地位を保持し続けられれば
「英雄」とよばれることにもなります。国籍など何も関係はありません。
本当に努力すれば誰にでもチャンピオンになれる可能性はあるのです。

プロスキーヤーになりたければ目標を定め、一歩一歩その成功体験・
優勝体験を積み上げ、最初の目標をクリアーしたら
さらに高い目標を設定してそれを達成していくのです。
何時の日にかそれまで一生懸命に無我夢中でやってきたことが
実を結びプロになれると思います。

何事もあきらめたらおしまいです。
プロはいつも
体力・技術・精神力などを鍛え闘争心を持ち続けなければいけません。
チームプレーと違い個人が全てを管理し結果責任を持つプロスキーヤーには
規律正しい生活を続けなければいけません。自分が全てです。

練習だけではなく社会人としての常識や礼儀作法を身につけ国際大会に
出場しても皆から真のプロと呼ばれる人間性を身につけなければいけません。

準備することは沢山あります。
とても高い目標になりますが是非がんばってください。
応援します。