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回答・コメントする(No.1290)
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ロボット関係の仕事に就いている方へ
[Q] ぼくはロボットがとても好きで、「Crefus」というロボットの塾にも通っています。将来、ロボットを作る仕事につけたらいいなと思い、プログラム<C>も勉強しています。
今はまだプログラムの分野をするとか、デザイナーをするとかは決めていません。
人の役に立つロボットを作りたいなーとは考えています。たとえば、早稲田大学のWABIANみたいなロボットです。
でも実際給料とか、労働時間とかもすこーし気になります。
そこで質問なんですが、年収はどれくらいなのか、どれくらいの仕事なのか、
どんな種類の仕事があるのか、どんな会社に就かなきゃいけないのかなどを
教えてください。
ちなみにぼくは小学6年生です。
kenさんこんにちは。
私も人型ロボット開発には関わっていませんが、ある意味似たような事をしているので参考になればと思います。
Crefusで勉強されているのなら良くお分かりと思いますがロボットの基本技術はセンシングと制御です。これはロボットに限ったことではなく家電製品や産業機械、車etc・・何にでも使われている基本です。要素技術を生かして他の産業分野。と考えると殆どの”メーカー”が当てはまりますね。
ちなみに年収は30歳モデルで500万台半ばだそうです。(13歳のハローワーク参照。エンジニアはちょっと安いんですよ。でもお金に換えられない楽しさはありますよ)
逆に人型にこだわると、かなりの狭き門になるかもしれません。
空を飛ぶ鳥の歩行速度はかなり遅く、蛇に至っては足がありません。自然界の多くの哺乳類は4足歩行ですよね。(爬虫類は?節足動物は?)
盲導犬は4足歩行なので問題だ!という話は聞いたことがありません。
人の役に立つ”ロボット”を作りたいと考えるのはとても素晴らしい事と思います。しかし蛇も鳥も、カブトムシも。それぞれ目的に合せて進化してきたものです。ロボットにしても、その使用目的にあったメカニズムこそ必要なのであって、必ずしもWABIANやASIMOの形状(人型)が正しいわけではありません。
とは言っても私も人型ロボットに憧れてエンジニアを志した一人ですし、10年後にはもしかしたら人型ロボットが必要になる世の中になるかもしれませんね。
10年後の事は誰にも分かりませんが、私としてはその夢を持ち続けて欲しいと思います。
こんにちは。私自身はロボット製造に直接かかわっていませんが、よかったら参考にしてください。
小学生としてはずいぶん詳しく知っているようで、ちょっと驚きますが。
ロボットといっても色々あるのですが、ロボットを作るには、ごく簡単にまとめても
A)機械としてのロボットを作る(機械工学・材料工学など)
B)動力をどう生み出すか仕組みを作る(エネルギー工学)
C)どうやって操縦するのか仕組みを作る(システム全般)
D)人間や他のロボットとどうコミュニケーションするか仕組みを作る(ユーザーインターフェイスなど)
といった様々な分野がごちゃまぜに組み合わさっています(かなり高度な産業です)。それらがばらばらではロボットにならないので、当然
E)それらを一つにまとめて、バランスの取れたロボットを誕生させる
という仕事も必要です。これらの仕事を一人の人間が全て行うのは、ちょっと無理でしょう(おおむねE→Aにいくほど「理系」色が強くなりますが、絶対ではありません)。それぞれ、○○エンジニアと呼ばれるような専門職の皆さんが担当されていますが、仕事の種類や働き方がずいぶん違う方々なので、いちがいに「こんなお仕事」と説明することは難しいでしょう。このサイトや元になった本の中にそれぞれの仕事について紹介されていますので、まず最初にそこを見てください。
特に家庭で使われるロボットは、まだ産業としてきちんと成り立っていないこともあり、はっきり言って仕事は楽ではありません。ただ、夢が大きいという点では、魅力的ですね。なお、最終的にロボットを完成させるところまでできるのは、今のところ大手企業に限られますが、ロボットのこの部分の技術に取り組みたい、というこだわりがあるなら、意外とそれが得意な中小企業の方にチャンスがあったりします。
あなたが進学するにつれて、興味がわいたり得意な教科が出てくるでしょう。その教科がどのようにロボット作りに関わるかを調べるのがいいと思います。今はいろんな事に好奇心を持ってください。そしてできれば自分で実際に体験してみてください。あなたがロボット作りにたずさわるとき、きっとそれが役に立つでしょう。