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回答・コメントする(No.11166)

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もっと教えて!フォーラム 質問 小説家としての生き方について

[Q] 私は小説家を目指しています。若いうちは趣味として、人生を堪能してから本格的に小説家になろうと思っています。
なので、若いうちにする仕事がみつかりません。やはり、文章が好きなので、それに関係している仕事がいいかなとは思います。何がいいと思いますか?

[A.4]

こんにちは。あなたが他のみなさんの回答を読めばすぐにわかると思いますが、あなたが今考えていることへの「正しい答え」というものは、どこにもありません。これまでの回答で共通する部分を見つければ、少しは正しい答えに近づくかもしれないけど、それを見つけるのはあなたの役目です。だから、これに続く私のコメントも、正しいという保証はどこにもありません。あしからず。

1. 小説家など、感性にたよる仕事には、才能と呼ばれる何かが必要だと、私は思います。でも、才能があるだけではぜったいに小説家にはなれません。その才能をみがく努力が必要です。その作業はいつ始めるのがいいのでしょう?
こうした作業は早く始めるにこしたことはない。それは事実です。特に音楽の道を目指す場合、早さは絶対です。でも、小説はかならずしもそうではない。あなたがどんな小説を書きたいかにもよりますが、あなたが小説を通じて表現したいモノやコトがあるていど見えてから始めても、いっこうにかまわないでしょう。
あなたが始めたいと思ったときにはじめればいい、というのが私の思いです。でも、その決断が正しいかどうかは誰にもわからない。あなたが自分の力でよーく考えて、決めてください。

2. たまたま今日、あるサイトで「1万時間理論」とでも言うべき考えが説明されていました。すごくあらっぽく説明すると、人間だれでも1万時間かけて練習/訓練すれば、たいていの難しい目標は必ずクリアできる、というものです。小説家などはまさにこれというわけですが、そうなのかな?
私は、このそれなりに有名な考えを頭から賛成するつもりはありません。でも、それなりに世の中の真実を説明しているな、とも思います。あなたが毎日3時間ずつ小説家になるため努力すると、約3300日=約9年間続けると1万時間になって、この考えが正しければ、あなたは小説家としてそれなりに成功しているはずです。
ところで、小説を書くために1日3時間の努力を9年間毎日続ける勇気と覚悟が、あなたにはありますか? もっと早くなりたいなら、1日8時間ならどうでしょう? これなら1250日=約3年半で1万時間になりますが、1日8時間も小説のことばかり努力するの?
…たぶん、それぐらい平気でできる人が、小説家になれるんだと思います。後はその努力をいつするのか。今日からでも始めるのか、人生を堪能してから始めるのか。くり返しますが、それを決めるのは、あなたです。
余談ながら、1日8時間というのは、会社につとめる人の、残業しない1日の働く時間とほぼ同じです。私たち大人は「石の上にも3年」なんて言葉を使ったりしますが、1日8時間×3年間というのはそれなりに意味があるのかな、と、先ほどのサイトを見ながら考えていました。


[A.3]

決して頭で考えている通りにはいかないのが、人生です。

これは、ほののんさんが、今後、社会に出ていく中で、必然的に実感することだと思います。

ましてや、数十年後、もし、小学生の頃に思い描いた通りに行ったとしたら、奇跡に近い。

何が言いたいのかというと、
「今、文章が好きという気持ちがあるのであれば、それは今やるべき」
ということです。

思い立った時にすぐ行動に移しましょう。そして、その積み重ねの先に、次の展開が見えてきます。成功とは行動の積み重ねです。コツコツ積み重ねるというのは、そういうことです。

何十年後に行動に移す、と漠然と思っているだけでは、何も積み重なりません。文章が好きなら、書いていきましょう。そして、応募してみましょう。


[A.2]

質問を読んで思い出したのが今春デビューした73歳の小説家のこと。

もし関心があるのならネットで「73歳の小説家」とキーワード検索して下さい。
デビューのきっかけとなった元小説新潮の編集長も同席した八重洲ブックセンターでのトークショーの動画があります。小説家を目指す貴方の参考になると確信します。
質問の回答がここにもあります。

質問をきっかけに私が関心を持ったことが現役作家の皆さんの前職です。
一番分かり易い「13歳のハローワーク」作家の村上龍さんのプロフィールを調べた結果、学生時代にデビューしたことが分かりました。同じ道をたどった小説家が多いことも発見しました。

この職業が良いとかお勧めなど質問の回答はありません。
要は貴方の意欲。やる気と本気です。

そしてこれも就職活動と同じなのですが、
小説家になれるかどうかは、出会いと縁、運とタイミングで決まります。

多くの読者の皆さんに読んで欲しいと希望すれば、
貴方を小説家として育ててくれる編集者が必要です。

何時か貴方の人生の師になるかも知れない編集者と出会って欲しいと希望します。
そのためには貴方の作品を大小問わず全国の出版社に送ることが大事です。

大手出版社が関心を示さなくても必ず貴方の希望を叶えてくれる出版社があると信じて行動して下さい。行動しなければ何も前には進みません。

そう言えば73歳の小説家の動画の中にありましたが、サラリーマンとして長く報告書ばかり書いているとそのクセがとれず小説家になるのには苦労するとありました。
企業人と小説家では発想が全く違うのです。

くまおじさんの回答の中にもありますが、結局人は経験でしか語れないのです。
コンテンツを増やすことが創作に大変役に立つと思います。


[A.1]

小学生らしからぬ達観ぶりに驚きます。
実際にそういうパスで年齢が行ってからデビューする人も多いですからね。
それらの人に共通しているのは、プロとして職業を持っている間に、
どんどんネタがが蓄えられているところですね。

ごくごく当たり前の話ですが、
小説家といっても、自分の中に無いものは書けない
のです。
早くから小説化デビューしてる人は、実体験に基づくものというより
書物から得たものに偏ってしまうため、いろんな人の集作となってしまったり、電波な精神世界に逝ってしまったりすることも多いので。

あなたが、小学生にしてそういう人生設計を思いつくに至った経緯は、
非常に興味深いです。

というのもあって、
文章が好きだから、という括りで、
編集者や新聞記者とかに範囲を狭めることは、あえておススメしません。
文章が好きで不利になるような仕事も無いですし、
小説から離れて、
本気で好きな仕事を探し、そこでプロとしての経験をつむことが、
あなたの将来の小説家としての本当のコンテンツを増やすのではないか?
と思うわけです。

私の他の回答でも言ってるのですが
仕事の作業内容が『向いている・向いていない』or『得意・不得意』
というのは、
私が思うに仕事が『できる・できない』と、まず関係がありません。
http://minna.13hw.com/forum/viewthread/9072

<もう一度>
小説家以外の、プロとして人生をかけられる本気の仕事をもつことが、
あなたのコンテンツを増やす。

以上
小学生を相手にしてるとは思えない文章になってしまいましたが、
ちょっとでも参考になるとうれしいです。