●mioさんへ
　吉本興業に入りたいのか、お笑い芸人になりたいのか？
　まず、これを自問自答すべきだと思います。
　お笑い芸人なら吉本興業というのは先入観にすぎないのではないでしょうか？

　北海道なら、
CREATIVE OFFICE CUE
http://www.office-cue.com/
　という、北海道札幌市に本拠を置く、芸能事務所があります。まずは、地元北海道で成功してからという方法もありますし、そうすれば、お金の問題は大分解消されると思います。

>でも、そんなわたしがやってみたいと思ってしまったんです。

いいですね！素敵です！挑戦してみましょう！


> 正直、最初は本気ではなく興味本位という気持ちのほうが大きかったです。でも、最近になって本気で目指したいと思い始めてきています。
>
>やるだけやってみたい、自分でがんばってみたいそう思うのです。

思い立った時に行動に移すのが一番です。時間が経てば、いろんなことを考えて、どんどん行動に移しづらくなっていきます。思い立ったが吉日です。


>親にこのことを打ち明けたところ「今の高校はせめて卒業してほしい」「もし芸人でだめだったとき、高校やめて転校したうえ芸人にもなれず…それで就職させてくださいと言って就職できると思う？」と。

はっきり言って、夢を叶える最大のハードルは親です。これはなんとかして乗り越えて欲しいと思います。

一つ提案なのですが、身の回りで何かお笑いの修行や路上ライブなどの活動はできませんか？夢を叶える近道なんてありません。思い立った時に、すぐに小さな事から始めることが重要だと思います。NSCで学べる期間なんてほんの数年ですよね。プロは、その後、何年も、年十年も、腕を磨き続けていきます。何としても夢を叶えたいなら、それぐらいの姿勢が必要です。

そして、行動に移すと、経験から学べるので、次の道筋が見えやすくなります。自分が本当にその道に向いているかどうかも分かります。行動すれば、先に進めます。悩んだときは行動です。ちゃんと続けていれば、周りの人も応援してくれるようになりますしね。応援しています。

こんにちは。

そうですね…親元にいて、アルバイトに精を出す、なら、現実的に考えて、良いのかもしれません。
食うに困るわけでもなく、お風呂も好きな時に入れて、お洗濯も掃除もしてもらえるんですから。

アルバイトが許される環境なら、本当に頑張って、「稼ぎ」に入ってみたらいいかもしれません。
家に帰れば、食べるもの、着るものが用意されているのですから、不可能ではないです。
そして、自分で自分のための「予算」を捻出していくことで、何かがまた見えてくるかと思います。
mioさんの「自分のために行動している姿」を、ちゃんと親御さんに見せるというのは、納得してもらう中で必要なプロセスかもしれないです。

私は専門学校で講師をしていました。
mioさんのように希望に燃えて上京し、「勉強もアルバイトもがんばる！」と、熱く語っていた学生たちは、やがて、深夜・早朝のアルバイトに疲れて学校に来られなくなり、課題もできなくなり、収入に惹かれて水商売に関わって雰囲気が崩れ、傷の舐め合いみたいな恋愛依存にもなり、体調も崩し…と、負の連鎖に陥って、親に連れられ、故郷に帰って行きました。
多少の才能の片りんを見せていた学生ですら、です。

自分を信じて努力する、というのは、キツいことです。
ましてや、お金の苦労は、本当に大変です。
都会で、若い娘が、夢だけを信じて、一人で誠実に生きていくのは、よっぽど「意志」がないと難しいことなのです。

みんな「私は違う、頑張れる」と言います。
しかし…


mioさんが「やれる」と言うなら、「できること」をやって見せてください。
親御さんに、なにより「自分」に。


で、いまコンビを組んでいる方は、ベターハーフに違いないのでしょうか？
mioさんにとって、唯一無二、生涯、この人としかコンビが考えられない相手ですか？
相手にとって、mioさんはどんな存在ですか？

この関係は、常に流動すると考えてください。
養成所に入ってからも、コンビやグループの移動・変更は頻繁に行われます。
今が最高ではないのです。

相手がどうしたいか、どう自分を磨いていきたいのかは、相手自身が考えることで、mioさんの心配する事ではありません。
相手の方が先を焦っているなら、先に養成所に入れば良いのではありませんか？

1＋1が2以上になるのでなければ、コンビに意味はありません。
まずは最小単位である「1」が、自身を磨き、相手にふさわしい「1」になることが必要です。
今の相手より、いい人が現れたら、どうします？
相手のステップアップにより、mioさんが付いていけなくなったような時、どうします？
前からのコンビだから…と、しがみつくのですか？


こう言うと、さらにmioさんを悩ませるかもしれませんね。

今、具体的にできるアドヴァイスは、自分のできる最大限を「やって見せよう」ということです。

…もし、本当にできるのなら…高校をさっさと辞め、家出し、勝手に上京してしまうという手もあります。
あまりに、現実的ではないでしょうね。でも、やれない事ではありません。
そこまでの覚悟を見せれば、親御さんも諦めるか、サポートをしてくださるかもしれません。
親御さんにしても、mioさんの行きたい世界は、分からなすぎて怖いのです。
具体性をもっていかないと、親として賛成することはできません。


芸人に必要なのは「若さ」ではないですよ。
大学を出た芸人、たくさんいますね。
サラリーマンを経て来た芸人も、たくさんいますね。

私見ですが、「笑いの提供」とは、人生の様々な感情やシチュエイションを切り取って「見せる」ことだと思います。
あらゆる事に興味を持ち、自分というフィルターを通して、他者に問い直す行為です。
自分本位の感情の垂れ流し、軽佻浮薄なバカ騒ぎの押し付けが「笑い」ではありません。
今の生活、考え、悩み、喜び、すべてがネタの基であり、修行です。

私は自身が芸人として、表現者の端くれとして、今の「笑い」に対し、不満をたくさん持っています。
mioさんが、素晴らしい「笑い」の提供者らなられることを祈っています。


ご参考になれば幸いです。