~自分の「好き」から探してみよう~
「好き」で調べる
エッチなことが好きというのは、セックスのことやエッチなことを考えると興奮してしまって、他のことが何もできなくなるということ。こういう子は、意外に多い。男の子にも、女の子にも多い。そして、恥ずかしいことだという感覚があり、自分はなんてよくない子なんだろうと自分を責めてしまって、エッチなことが好きということを誰にも言えない場合が多い。だが、別に心配することはない。程度の差はあるが、誰だって、13歳のころはエッチなことが好きなのだ。
エッチなことが単に好きというだけではなく、非常にものすごくエッチなことが好きな子は、家でのコミュニケーションがうまくいかなくて、心が傷ついているという場合が多い。心が傷ついている子の特徴は、寂しがりやのくせに友だちができにくいというものだ。こういう子の中には、社会の助けを必要とするような重い傷を負った子もいる。
心が傷ついている子は、人間関係に臆病な子が多い。自分を表現できない子が多い。しかし、そういった子には、他の子にはない可能性がある。そういった子の中にはそれまで使われてこなかったエネルギーがたまっている。そういった子が何かを見つければ、エネルギーが爆発して大きな成果を生むことがある。
何を見つけるのか? それは、本当の自分自身、ではない。そんなわけのわからないものではない。生きていくための武器、つまり将来の仕事だ。誰にも頼らずに、一人で生きていけるための仕事。それを見つけることができれば、自分に自信を持つことができて、少しずつ、他人との距離感がわかってきて、人間関係を築けるようになる。
エッチなことが好きだからと、風俗で働く、つまりからだを売るという選択肢も確かにある。この社会には、多くの風俗の仕事がある。だが、風俗の仕事はリスクが大きい。実際に危険なこともあるし、病気の危険もあるし、年を取るとできなくなるという欠点もある。だが、もっとも大きいリスクは、充実感や達成感を持つことがむずかしいということだ。自分もなかなかやるなと思ったり、自分も捨てたものではないと思える、それが仕事の重要なところなのだが、からだを売るというビジネスでそういった充実感、自信、誇り、達成感を持つことは非常にむずかしい。
エッチなことが好きな子は、ある意味で、人間関係やコミュニケーションといったことに敏感な子が多い。まず、この本の「心のことを考えるのが好き」という項目を読んでみて欲しい。実は、エッチなことが好きという子に向いている仕事は無限にある。
エッチなことが好きな子のための、参考としての職業。
精神科医・臨床心理士・心療内科医
エッチなことが好きな子は、心のコミュニケーションに飢えている場合がある。だから心のコミュニケーションに関わる職業に向いていることがあるのだ。しかし、当たり前のことだが、エッチなことが好きというだけでこれらの職業につくことはできない。
作家
「文章が好き」を参照
芸術家[画家、音楽家など]
アートと表現に関係する職業を参照
職人[陶芸家など]
「日本の伝統工芸」を参照
デザイナー
「絵やデザインが好き」を参照
エッチなことが好きな子は、想像力が豊かな場合が多い。そういう子は表現することに向いていることがある。だが、当たり前のことだが、エッチなことが好きというだけでは、小説家や芸術家や職人やデザイナーにはなれない。
営業
「サービスやモノを売る」を参照
エッチなことが好きな子は、本当は他の人とのコミュニケーションが好きという場合が多い。とにかく他の人に興味があり、他の人が何が好きか、どうしたら他の人を喜ばせることができるか、そういうことを考えているのだが、そういう自分に気づかず、エッチなことに目が向いている場合があるのだ。そういう子は、優秀な営業マン、営業レディになる可能性がある。しかし、当たり前のことだが、エッチなことが好きというだけで、優秀な営業職になれるわけがない。
医師
「人体・遺伝が好き」を参照
エッチなことが好きな子は、本当は人のからだに興味があるだけということもある。だから優秀な医師になる可能性がある。しかし、当たり前のことだが、エッチなことが好きというだけで医師にはなれない。
(書籍「13歳のハローワーク」より)