[伝統工芸]そのほか
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全国各地には、このほかにもたとえば、鹿で作る革鞄・甲州印伝(山梨県)や江戸つまみ簪(東京都)などのたくさんの伝統工芸品がある。また、郷土民芸や上記の製品をつくるために使われる道具にも伝統工芸品がある。たとえば、染織には型染めと呼ばれる染めの手法があるが、この手法には型紙という柄や文様を描いたものが使われている。有名なのは伊勢型紙で、たとえばこのなかの錐彫という技法で作られる型紙は、小紋や浴衣などの染め物に不可欠である。このほかに、神社仏閣やそうした建築物用の畳や瓦、造園にも伝統的な技法が伝わっており、専門の職人がいる。
職人になる以外にも伝統工芸に関わることはできる。博物館や美術館、研究所などで伝統工芸品修復をする人もいる。また、復元や修復の現場では、最新技術や新しい機具が取り入れられているが、もちろん職人によって伝統的な技術が受け継がれている。日本にたった1人しかいないが、奈良県には文化財保安官と呼ばれる、文化財に関わる盗難専門の警察官がいる。
(参考)
『伝統工芸の本』 (財)伝統的工芸品産業振興委員会編 同友館
『日本伝統工芸鑑賞の手引き』 (社)日本工芸会編 芸艸堂
『人間国宝事典 工芸技術編』 南邦男・柳橋眞・大滝幹夫監修 芸艸堂
『お仕事は文化財』 釘田寿一著 週刊朝日百科「日本の国宝」編集部編 朝日新聞社
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