文房具(書道用品)
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筆・墨・硯(すずり)・紙は古来より文房四宝と呼ばれ、その制作技術は現代まで受け継がれてきた。いずれも中国大陸・朝鮮半島から日本に伝来した。紙・墨の伝来時期については「和紙」の項目ですでに述べた。硯は、中国伝来だが、中国でもいつから作られるようになったかは、はっきりとわかっていない。ちなみに、日本の硯は一般的に中国のものよりも堅いそうだ。筆は確かな時期は不明だが、後漢の光武帝のころには文書の往復があったことから、そのころにはすでに渡来していたものと考えられている。また当時の筆は、今よりも穂先が短く、ウサギやタヌキの毛を使ったものがほとんどであった。現在のような筆になったのは、遣唐使として中国を訪れた空海が帰国してからだという。
産地:【筆】熊野筆(広島県)・豊橋筆(愛知県)・奈良筆(奈良県)など【硯】赤間硯(山口県)・雄勝硯(宮城県)など【墨】鈴鹿墨(三重県)など
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