障害児の学校教諭


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特殊教育学校でハンディキャップを持つ子供たちを教える。職場には目の不自由な子供たちのための盲学校、耳の不自由な子供たちのためのろう学校、それ以外の障害児のための養護学校、比較的障害の軽い子どものための特殊学級などがある。精神的にも肉体的にもとてもたいへんな仕事だが、これまでできなかったことがある日できるようになるなど、子供たちの変化や成長は大きく、その分やりがいは十分だ。ただし、ちょっとのことでは負けないねばり強さと、おおらかで明るい性格が必要。また、普通の教職よりも給与が高めに設定されていることもメリットである。養護学校の先生になるには、まず普通免許状を取得し、さらに養護学校教諭普通免許状を取る。そのためには、特殊教育教員養成課程のある大学を卒業するのがもっとも早道だ。

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平成19年から従来の盲学校、聾学校、養護学校はなくなり、それらを総合して障害のある幼児・児童を教育する特別支援学校が誕生した。特別支援学校は地域の特別支援教育のセンター的な役割を担い、医療機関や福祉施設、企業や大学などとも連携して、乳幼児期から学校卒業後まで一貫した障害のある子どもたちとその保護者等に対する相談支援体制や設備の充実を図っている。生徒が抱える障害は、視覚障害や聴覚障害、肢体不自由、病弱・身体虚弱といった身体的なものから、知的障害や言語障害、情緒障害など、種類も程度もさまざま。特別支援学校教諭は、障害のある生徒一人ひとりに個別の教育支援計画を作成し、彼らが将来、自立した生活を送るために必要な知識や技術を授ける重要な役割を担っている。

2004年度、国・公・私立を合計した養護学校の数は全国に822校あり、在学者数は8万8353人、教員数は5万3912人でした。同様に、盲(もう)学校は71校、在学者数は3870人、教員数は3409人。聾(ろう)学校は106校、在学者数は6573人、教員数は4935人となっています。教員の男女比は、盲学校が1731人対1678人で男性がやや多いのに対して、聾学校では1977人対2958人、養護学校で2万2568人対3万1344人と、女性の方が多くなっています。(※1)

※1『文部科学白書2004』文部科学省より

養護学校、盲学校、聾学校など特殊教育諸学校の教員になるためには、基礎資格である小・中・高等学校または幼稚園の教諭免許状に加えて、養護学校、盲学校、聾学校の教諭免許状を取得することが原則(それ以外のケースもあり)となっています。すでに基礎資格の教諭免許状を持っている場合は、1年制の特殊教育養成課程を修了することで上記の免許状が取得できます。高校卒業後、最初から特殊教育諸学校の教員を目指すなら、特殊教育教員養成課程のある大学などに進学すると両方の免許状が取得できます。

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