リフォーマー
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
古着をリフォームして、流行のファッションに変身させるほか、スカートのウエストやヒップを大きくしたり詰めたり、丈を上下するなど寸法直し、かぎ裂きなど布地の破れた部分をつくろう。大人服を子供服に直したり、紳士服を女性ものにしたり、二度と着ないだろうウエディングドレスを違うものに仕立てたりする。いろいろなリフォームパターンに対応できるかが、リフォーマーの腕の見せ所となる。リフォーマーになるルートはさまざまで、特に服飾系の学校を卒業していなくても、洋裁が得意で、センスがよければなれる場合もある。主な仕事場は、リフォームショップやアパレルメーカー、百貨店、クリーニング店など。個人で請け負って、仕事をしている人も多い。リサイクルが根付きつつある今、注目の仕事のひとつだ。
<< 編集部の職業解説 >>
洋服のデザインや寸法の直し、服飾関連小物の直しなどを行う仕事。既製品のサイズやデザインを顧客の体型や好みに合わせて自由に仕立て直す場合も多い。洋裁・和裁の技術とかけはぎ・修理・寸法直しの技術が必要となる。修理の場合はできるだけ元通りの姿にリフォームしていく気配りも必要だ。 近年のリサイクルブームを反映してニーズが高まっており、専門のショップも多く登場している。古着を素材にして全く新しいデザインの服に作り替えて行くなど、独自のデザイン表現手段としても徐々に認知されてきている。自宅で手軽にできることから、副業としている人もいる。リフォーマーとして働いている人の正確な数は不明ですが、総務省の調査(※1)によれば、2004年時点で衣服裁縫修理業を営む事業所の数は全国に9179軒あり、従業者数は2万5566人となっています。
※1「平成16年 事業所・企業統計調査」総務省統計局
◆5年程度の経験者の場合、年収250~400万円。独立開業した場合300~600万円程度。(※1)
※1『現代「手に職」ガイド』実業之日本社よりp250
服飾系の専門学校や洋裁スクール、大学の家政科などで洋裁についての基礎的な知識や技術を身に付けた後、リフォーム専門店やアパレルメーカー・ショップ、クリーニング店などに就職するのが一般的。必須となる資格はありませんが、日本ファッション教育振興会の「洋裁技術検定」が一定の能力を示す目安になります。
後藤慶光さん[服屋オーナー]バイトしていた古着屋さんの勧めで始めました
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