テキスタイルデザイナー
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
テキスタイル(生地)の織り方や染め方、色や柄などをデザインする。木綿やウール、ポリエステル、ナイロン、アクリルなど多くの素材を扱う。こうしたテキスタイルは洋服だけでなく、スカーフや帽子、カーテン、じゅうたんなどまで幅広く使われる。仕事の内容は、産地を検討しながら素材を選び、サンプルを作り、修正を繰り返しながら、最終的な生地を完成させていく。ときにはデザイナーと一緒に素材を共同開発していくこともある。一般的には、糸選び、プリント染色デザイン、生地デザインなど専門が分かれている。テキスタイルデザイナーには専門的な知識が重要。そのため、デザイン系の学校でテキスタイルや染色、デザインを学び、卒業後、アパレルメーカーや繊維メーカーなどに勤務する人が多い。一見地味そうだが、オリジナルな素材の開発など、やりがいがある仕事だ。
<< 編集部の職業解説 >>
布地やインテリア用生地などのテキスタイル(織物・布地)のデザインをするのが仕事。製品の企画意図や用途に基づいて、色、柄、生地などの造形要素を調和させながら、テキスタイルのデザインを行う。扱う素材、染色方法、加工方法によってさまざまな質感や色出し、機能上の特徴などを考慮しなければならないため、各種素材やその加工技術についての専門的な知識と感覚が求められる。テキスタイルデザイナーの仕事には、プリント柄をデザインする場合と、織物の柄を織り方まで考えてデザインする場合があり、それぞれ専門のデザイナーが担当することが多い。その他にも、洋服はもちろんのこと、着物、じゅうたんやカーテンなどのインテリア用品、ヨットの帆、旗などもデザインする。◆ある生地メーカーの場合、入社後7年目のテキスタイルデザイナーの年収は330万円程度。(※1)
※1『好きな仕事実現シリーズ ファッションの仕事』学習研究社よりp52
服飾・デザイン・工芸系の専門学校や大学などでテキスタイルデザインに関する知識や技術を身に付けた後、生地・繊維メーカーや問屋、アパレルメーカー、インテリア関連会社、デザイン事務所などに就職するのが一般的。
日本のアパレル製品の強さはテキスタイルにありといわれて来ましたが、近年は海外の激しい追い上げのもと厳しい状況にあります。こうしたなか、高品質のオリジナル素材など、技術に裏付けされた付加価値の高い製品開発に活路を見出そうとしてます。
この職業解説について、感じたこと・思ったことなど自由に書き込んでね。
わからないこと・知りたいことは、働いている大人に聞いてみよう!
次はこんな職業も見てみよう!
- ネイルアーティスト
- ファッションアドバイザー
- ジュエリーCADデザイナー