バッグデザイナー


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ブランド名を持つファッションメーカーは企画問屋と呼ばれる。バッグデザイナーは、その企画問屋に所属して、機能的で美しいバッグをデザインする。フリーのデザイナーも多く、そのなかには自分でブランドを作る人もいる。しかしほとんどの場合は、企画問屋から製作個数に応じたデザイン料・ロイヤリティーを受け取ったり、年間製作個数の契約を結ぶことによって、報酬を得ている。ブランドイメージや、デザイナー個人の美意識を形にして、それが受け入れられれば人気商品となる。製作技術は服飾関係の専門学校で学ぶことができるが、製作コストという制約のなかで経験を積むことで、プロとしてのスキルを磨く。

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ハンドバッグ、セカンドバッグ、ポーチなどの鞄類、財布などをデザインする仕事。バッグはファッションにおける重要ポイントのひとつであり、服装や目的、場所に合わせて使い分けられるため、洗練され、オリジナリティのあるデザインを、収納性や機能性を考えながら製作する能力が求められる。また、ファッション業界に共通している事柄として、市場や流行に対して常にアンテナを張っておかなければならないだろう。バッグの素材は基本的には革中心ではあるものの、最近は合成皮革、帆布、プラスチックなど、多種多様になってきており、そうした素材の適性や違いに関する知識も必要だ。

バッグデザイナーとして働いている人の正確な数は不明だが、2000年の国勢調査の時点で2万5399人が、かばん・袋物製造作業者として働いていた。また、総務省の調査(※1)によれば、2004年時点でかばん製造業を営む事業所の数は全国に1438軒あり、従業者数は8241人となっている。

※1 「平成16年 事業所・企業統計調査」総務省統計局

メーカーにより異なるものの、デザイナーを含むカバン職人の年収は400万円前後。3年程度の経験を積んで認められれば500~800万円までアップすることも。(※1)

※1『人間関係がニガテでもうまくいく天職ガイド』廣済堂出版よりp95

服飾・デザイン系の専門学校や大学などで学んだ後、バッグメーカー、皮革工芸メーカーほか、ファッション関連企業に就職したり、デザイン事務所やバッグデザイナーのアトリエ・工房などで経験を積んだりするのが一般的。

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