靴デザイナー
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
洋服やバッグと並んで、シーズンごとの流行がはっきりしている靴。外反母趾や扁平足、膝などへの影響など、最近では足と健康の関連に焦点が当てられている。そのためファッショナブルで見栄えのいいだけの靴よりも、はきやすく、長い時間歩いても疲れず、足やからだ全体への負担が少ない靴に人気が集まってきている。これからの靴デザイナーは、人間の足の構造や働き、骨格など人間工学的な知識も持つべきだろう。靴デザイナーになるためには、デザイン系の大学や専門学校などを卒業後、靴メーカーやアパレルメーカーに就職して、企業内デザイナーになるのが一般的。靴デザイナーを志望する人は多く、その人気を受けて、アパレルメーカーでも独自の靴をデザイン・発売するところが増えてきているという。経験を積んで、フリーの靴デザイナーとして活躍することも可能だ。
<< 編集部の職業解説 >>
おしゃれで履きやすく、疲れない靴をデザインするスペシャリスト。ヨーロッパでは社会的地位が高く、有名なデザイナーは非常に高い評価を受ける。同じ服装でも靴が違うだけで印象が変ることは、靴はファッションにおいて最重要ポイントのひとつであり、そのデザインにはトータルなファッションセンスが必要だ。靴はフォーマルからカジュアルまで多種多様なため、特定の分野の靴を専門とするデザイナーも増えている。最近の傾向としては、靴による健康への影響が語られるようになってきたため、そういった方面の知識も重要になってきている。また、既製品ではどうしても合わないと言う人のために、オーダーを受けて靴を作る「靴の仕立屋さん」とでも言うべきデザイナーも存在する。靴デザイナーになるための資格はない。靴デザイナーとして働いている人の正確な数は不明ですが、2000年の国勢調査の時点で3万4957人が靴製造・修理作業者として働いていました。また、総務省の調査(※1)によれば、2004年時点で革製履物製造業を営む事業所の数は全国に1318軒あり、従業者数は1万5853人となっています。
※1 「平成16年 事業所・企業統計調査」総務省統計局
◆メーカーの第一線でシューズデザイナーとして働く場合、月収20万円以上。(※1)
※1『女性の職業のすべて』啓明書房よりp33
服飾・デザイン系の専門学校などを卒業し、シューズメーカーのデザイン部門や、問屋・販売店などの企画部門に就職したり、デザイン事務所やシューズデザイナーのアトリエ・工房などで経験を積んだりするのが一般的。デザインセンスはもとより、素材に関する知識、足の構造など解剖学や人間工学的な知識なども求められます。
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