フードコーディネーター
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
テレビや雑誌などで紹介される料理のメニューを考えることから、食材の仕込み、セッティングなどを担当する。テレビや映画、広告などの食事シーンの演出も手がける。見るおいしさを伝えることが多いので、センスやテクニックも必要。食のコーディネートのほかにも、食関連の雑誌や単行本の企画を立てたり、レストランやホテルに就職して新メニューを考えたり、食品メーカーに就職して商品開発に携わったりと、その職域は広がっている。専門学校などに通って勉強することもできるが、プロのアシスタントをしたり、関連の仕事をしながら実力を身につけることもできる。日本フードコーディネーター協会の認定資格があるとプラスになることもある。ここ数年、安全な食品や健康に対する関心が高まっていることもあり、今後もフードコーディネーターの活躍の場は広がっていくことだろう。
<< 編集部の職業解説 >>
新しいメニューや食品の考案・開発・調理から、テーブルセッティング、マーケティング、衛生管理、マネジメント、内装を含めたトータルな食環境作りに至るまで、料理を中心とした食の演出すべてを手掛けるのがフードコーディネーターの仕事だ。TVやCF、映画や広告媒体等で食べ物が登場するときにその料理をセッティングするのもフードコーディネーターで、飲食店や食品メーカーなどでメニューの開発に携わったりする場合もある。基本的に日本フードコーディネーター協会が認定する1級から3級の資格を取得するのがフードコーディネーターとしての第一歩となる。現在は栄養士や調理師の資格保持者が修得することが多く、トータルに「食」を扱う仕事を目指す人にとっては重要なセールスポイントとなっているようだ。◆会社員として勤務する場合、会社の待遇に準じて年収400~800万円程度。(※1)
◆フリーランスの場合、年収200~500万円程度。(※2)
※1『好きな仕事実現シリーズ 食にかかわる仕事』学習研究社よりp70
※2『現代「手に職」ガイド』実業之日本社よりp142
栄養・調理系の専門学校やフードコーディネーター養成スクールなどで学んだ後、フードコーディネーター会社やキッチンスタジオ、料理記事中心の編集プロダクションや広告制作会社などで働きます。著名なフードコーディネーターや料理研究家のアシスタントとして経験を積んだり、料理教室講師、レストランプロデューサー、パーティプランナーなどとして働いたりして、実力を付けた後に独立する場合もあります。このほか、食品メーカーや外食産業、百貨店などのフード関連企業に就職し、商品開発や企画、広報・宣伝部門などで働く場合もあります。
フードコーディネーターの仕事を行うにあたり必須となるわけではありませんが、日本フードコーディネーター協会ではフードコーディネーターの資格認定試験を実施しています。また、栄養士・管理栄養士や調理師、製菓衛生師などの資格を取得していると役立つほか、フラワーコーディネートやカラーコーディネートのセンスがあればテーブルセッティングの際に活かせます。
【特集:中・高校生に送る業界特集】おいしい仕事、教えます-料理業界での働き方
この職業解説について、感じたこと・思ったことなど自由に書き込んでね。
わからないこと・知りたいことは、働いている大人に聞いてみよう!
次はこんな職業も見てみよう!
- 醸造家
- 醤油職人
- そば職人