ソムリエ
<< 書籍「13歳のハローワーク」の職業解説 >>
ホテルやレストランなどで、ワインの購入や保管管理、料理とワインの組み合わせのサービスなど、ワインに関する一切の業務を担当する。直接、産地に出向いて買い付けをする場合もある。プロのソムリエを名乗るには、日本ソムリエ協会の呼称資格認定試験に合格しなくてはならない。国家資格になっているフランスと違って、ワイン文化の浅い日本では、ソムリエが厚生労働省により職業として認められたのが2000年。しかしすでに5000人を超えるソムリエが働いている。大きなホテルのレストラン部門には複数のソムリエがいる。上からチーフソムリエ、アシスタントチーフソムリエ、シニアソムリエ、ソムリエと職階が設けられてもいる。チーフソムリエになれば責任も大きいが、それに見合った収入と名誉も得られる。レストランの仕事のなかでも、客の好みにあった料理とワインを選ぶサービスは大きな位置を占めていて、それほど敷居が高くないワインバーや気さくなイタリア料理店にも、ソムリエの存在は欠かせなくなっている。ワイン文化の定着で、これからソムリエの活躍の場はますます増えていくだろう。
<< 編集部の職業解説 >>
フランス料理店などで、客の相談を受け、オーダーした料理や、客の嗜好、予算、季節、雰囲気などを考慮して、最もよく合うワインを選定し、提供する人をソムリエと呼ぶ。ワインに関する幅広く深い知識はもちろんのこと、料理に関する様々な知識や高度な接客技術も身につけている必要がある。ワインなどの飲料の仕入れや保管管理なども行う。日本でも最近その重要性が増してきている職業である。また、女性のソムリエ=ソムリエールも増えてきている。 日本においては日本ソムリエ協会が資格認定を行っており、ソムリエ、シニアソムリエ、マスターソムリエと、その経験や実績によってステップアップして行くことができる。ソムリエ資格取得には、アルコール飲料を含む飲食サービス業の実務経験が5年以上(協会員3年以上)必要となっており、一人前のソムリエとなるのに相当な経験と努力が必要なことがわかる。日本のソムリエの年収は400~600万円程度。ただし、ヨーロッパのコンクールなどに入賞して実力が認められた人や一流ホテルや高級レストランで働くソムリエは年収1000万円に達する場合も。(※1)
※1『あの人の年収がズバリ!わかる本』KAWADE夢文庫よりp187
【大人に聞く】ソムリエになるには、酒類を含む飲食業で5年以・・・藤倉さん/ライター
一般の人はソムリエの資格を持っている人に対して、ワインをひと口飲んだだけで産地や年代を当てられると思いがちですが、それはコンクールに出場するようなごく一部の話。ソムリエとは利き酒師ではなく、ワインを通して心地よいサービスを提供するための知識とスキルを持つ人ともいえます。(※1])
※1『好きな仕事実現シリーズ 食にかかわる仕事』学習研究社よりp77
【特集:中・高校生に送る業界特集】おいしい仕事、教えます-料理業界での働き方
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