バーテンダー


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バーテンダーカウンターをはさみ、注文に応じて、客の前でカクテルなどの飲み物を作る。いかに客をもてなすかが、バーテンダーの腕の見せどころ。したがって世界の酒やカクテルなどの知識だけでなく、一般教養や客の嗜好を想像する力が必要とされる。バーテンダーになるには、歴史と信用のあるバーで見習として働くのがいい。容姿はあまり関係なく、むしろ人をひきつける魅力が必要とされる。ソムリエや調理師の資格もあるにこしたことはない。バーテンダーは自分で道を切り開いていく職業で、努力すれば自分の店を持つことも可能。馴染み客のツケも多いので、経営の才覚も必要とされる。資格はないが、技能のレベルアップを図るために、日本バーテンダー協会が「全国バーテンダー技能競技大会」を開いている。

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バーテンダーは、「Bar(酒場)」の「Tender(優しい相談者)」からできた造語で、その名の通り、バーで心優しく客に接する仕事を「バーテンダー」と呼ぶようになった。日本バーテンダー協会Webサイトにおいては、「カウンターの中にいる相談者であり、心癒しの専門家」という形で表現されている。カクテル作りなどの技術も当然必要だが、話術や接客のプロとしての能力も非常に重要。常にお客様を観察し、臨機応変な接客ができるかがポイントだ。  資格としては、日本バーテンダー協会が認定する資格証明や、技能検定などがある。いずれも実務経験や面接試験などをクリアする必要があり、一人前のバーテンダーとして認められるには相当の経験と努力が必要だ。

バーテンダーとして働く人の正確な数を把握することは困難ですが、2000年の国勢調査の時点で1万3823人がバーテンダーとして働いていました。ちなみに、日本バーテンダー協会には現在約7000人の会員が加入しています。(※1)

※1日本バーテンダー協会調べ

見習いのアルバイトで時給900円程度から。社員で月給17~20万円、経験5年以上で年収400~600万円程度。社会的評価の高いバーの店主や店長ともなれば収入の水準も一般以上に。ただし、深夜や明け方まで営業する場合もあるなど肉体的に厳しい側面もあります。(※1)

※1『他人の給与明細がこっそりわかる本』廣済堂文庫よりp148

バーやホテル、飲食関連施設などで経験を積みます。バーテンダー養成スクールなどで基礎的なレシピや技術を学ぶことは可能ですが、お客様とのコミュニケーションやもてなし方などは現場で身に付けます。必須となる資格はありませんが、日本バーテンダー協会では「NBA認定バーテンダー資格証書」「NBA認定バーテンダー技能検定合格証書」などの検定試験制度や、「全国バーテンダー技能競技大会」などを開催しており、バーテンダーとしての力量の目安にすることができます。

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