国土地理院で働く


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大きく測量と地図の分野がある。測量の分野では、GPS(人工衛星から発信されている電波を受信することで位置を測定するシステム)を利用した電子基準点を全国に整備して観測を行い、地殻変動を監視する。また、数十億光年彼方の準星の電波で1万キロ離れた2点間の距離をミリ単位の誤差で測定する測量技術で、地球規模の測量を行うなど。地図の分野では、最新状況を反映させた全国5万分の1、2万5000分の1地形図の作成をはじめ、地勢図や空中写真の作成など。ほかに、古地図のコレクションのセクションもある。日々の仕事は、離島にGPS受信機を設置したり、GPSデータの管理、地震・火山噴火の予知、太平洋プレートの解析研究など。また、山に登って基準点の測量をしたり、地形図作成のために写真測量や海外の地図作成機関との共同研究、南極観測や開発途上国の測量などの国際協力など、多岐にわたる。国土地理院は、国土交通省の特別機関なので、ここで仕事をするには、国家公務員試験に合格し、さらに面接を受けて採用が決まる。例年、十数名しか採用されない狭き門だ。地図を見るのが好きな人、最先端技術に興味のある人、そして、好奇心旺盛で未知の世界をのぞきたいと思っている人には楽しい仕事だ。

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