外国語の言語学者
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誤解されがちなことだが、言語学と語学はまったくの別物。言語学は言葉を理論として科学的に研究する学問で、語学は言葉をあやつる技能である。言語学者だからといって、必ずしも語学堪能であるわけではなく、むしろ外国語は論文や発表のための英語程度という言語学者のほうが一般的だという。ただし外国語を研究する言語学者は、実際にその言語が使われている地域を訪れて調査することもあるため、自分の研究する外国語は、コミュニケーションに不自由しない程度にはあやつることができなくてはならないだろう。言語学の研究対象は主に人間の言語だが、場合によっては動物の言語なども含む。流行り言葉や方言なども研究対象である。言語学者は、正確なデータを収集し、分析する。言語学者になるには、大学の文学部や外国語学科に入り、大学院に進んで研究を続け、研究者になるのが一般的だ。また日常から話している言葉に対する、冷静な観察眼が必要とされる。世界には何千という言語があり、いまだに体系的にとらえられていない言語も多くある。未知の世界に分け入る面白さを味わえる分野だ。
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