航空整備士
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航空機を安全に運航させるために、高度に精密化した機体を構成する何万という部品の精度・性能が正しく機能しているかを点検保守する。工具による手作業もあれば、防塵装置を施した清浄室で行うコンピュータ装置の保守整備まで、多種多様に分かれている。放射線透視や通電処理で目に見えないヒビなどの検査も行う。燃料やオイルの補給、機体のクリーニングも仕事。航空機が着陸した後の作業になるので夜間作業も多い。国家資格が必要で、航空機の重量などによって1等から3等まであり、実務経験、年齢で受験資格が決められている。工業高校や航空高等専門学校、理工系大学などの卒業者が多く、航空会社の整備部門に就職して、社内研修を受けて受験するのが一般的。ほとんどが、入社後5~7年で資格を取得する。メーカーとともに新型機の開発に携わる場合もあり、その役割の重要度が増している。今後も需要は広がると見られ、人気も高い。
<< 編集部の職業解説 >>
航空整備士は、飛行機の機体を構成する何万という部品が正しく機能し、精度・性能が保持されているかどうかを点検・保守するのが仕事。一般に航空会社では、航空整備士を「装備(レーダー、計器、航法装置、エンジン)」、「ライン整備」の2部門に分けて配属する。特にライン整備は大型航空機を取り扱う立場上、一等航空整備士の国家資格が必要となる。航空機の安全なフライトに航空整備士は、強い責任感が必要で、正確な技術と機体に対する深い知識を持ち、注意を払って冷静に業務できる人が適している。2000年の国勢調査の時点では、2万2214人が航空機組立・整備作業者として働いています。また、2003年1月時点で、国内の大手航空会社(特定本邦航空運送事業者)に勤務している航空整備士の数は、一等航空整備士が4649人、二等航空整備士が1人、航空工場整備士が355人となっています。ちなみに、パイロットの数は、定期運送用操縦士が3727人、事業用操縦士が2218人です。(※1)
※1国土交通省航空局ホームページより
◆航空整備士の初任給は夜勤手当てを含め19~24万円程度。
航空機の離着陸は早朝から深夜まで行われるため、空港での整備は24時間体制で行われます。このため航空整備士は、夜勤を含む3交代制などのシフトで働くことが多いようです。(※1)
※1『空港で働く』ぺりかん社よりp104
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