スーパーカー専門整備士
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フェラーリ、ランボルギーニなど、おもにイタリアン・スーパーカーの修理・メンテナンス・車検などを行う。外車整備会社に勤めた後で独立するのが一般的。単に移動するだけではなく、「工芸品」のようなものなので、メンテナンスにもそれなりの気をつかう。自動車ということで基本的に構造は同じだが、フェラーリやランボールギーニと国産車・大量生産車の整備は少し違う。とにかくスピードが出るように設計・製造されているためエンジンやブレーキの仕様が違うから、それに詳しくなければならない。イタリアに行って勉強したり、経験を積むことが重要。就職難の影響もあり、またかっこいいということもあって、フェラーリ専門の整備会社には見習の応募が絶えない。しかしその大半はすぐに辞めてしまうそうだ。20年以上の歴史を持つフェラーリ専門整備会社では、年間数人の見習の応募があっても、技術を習得して独立した人は20年間に10人をわずかに超える程度だという。大学の工学部を出てもフェラーリの整備はできない。むしろ、中卒とか、高校中退のほうが、受験勉強で脳が疲れていない分、可能性があるとのこと。車とメカの両方に対し尽きない敬意と興味を持っていることが必須条件で、フェラーリに触りたい、乗りたい、というような安易なモチベーションではすぐに挫折する。イタリア語は不要だが、整備マニュアルは英語が多いので英語力があると少し有利らしい。ところで、フェラーリのオーナーの絶対数は、バブル後もほとんど変化がないそうだ。「3年くらい前はITで儲けた人が買っていたけど、今はたいてい手放したみたいです」笑いながらそう教えてくれたのは、あるフェラーリ専門の整備工場経営者。フェラーリへのあこがれは世界共通で、しかも時代や経済環境を超えたものであるらしい。
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