プラモデルはメーカーでは工場に発注して大量生産を行っている。ここに就職した場合は、プラモデルをつくっているという実感を味わうには、企画や設計の部門に配属されることだ。そうすると自社で充実させたい模型や新たに切り開きたいジャンルの商品を企画し、ときに図面を引くことができる。また、発売されているキットを塗装もしてリアルに完成させる、モデラー（フィニッシャー）という職業もある。多くは客から注文を受けるか、モデラー作品の販売店の専属になる。作者として有名になれば、高収入が期待できる。模型専門誌と契約し、ライターを兼任する場合もある。ほかに、クラシック・カーの天才といわれる英国人、ジェラルド・ウイングローブのように、素材加工から完成まですべてを自分で行うモデルビルダーもいる。