機械設計


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工業製品の完成図(デザイン)に合わせ、その製品のシステムを構築していく技術職。あらゆる工業製品製造工場で必要とされるが、なかでも自動車産業では必須。たとえば新車の開発では、自動車会社が企画・立案し、工業デザイナーが決めたデザインを、既存の部品を加工したり、新しい部品をつくったりして細部にわたって組み合わせ、図面を引く。最終的に生産ラインに載せるまでが仕事。現在、もっとも必要とされているのが、パソコン上で3D(3次元)のCAD(キャド。コンピュータによる設計、製図)を使いこなせる能力。ほとんどの機械設計者は工業系大学の機械工学科を卒業し、その後、機械設計を専門に教える専門学校をへて就職する。運動力学や熱学、材料力学などの豊富な知識が必須。機械いじりが好きであることが基本だが、物事を3次元でとらえる発想が大切だ。紙に描かれた図面を頭のなかで3Dで組み立てる力は大いに役立つ。いくつかの専門団体がCAD利用技術者資格を認定している。

機械設計を職業としている人の正確な数は不明ですが、総務省の調査(※1)によれば、2004年時点で機械設計業を営む事業所の数は全国に7099軒あり、従業者数は10万6376人となっています。

※1「平成16年 事業所・企業統計調査」総務省統計局

◆自動車・機械・化学業界における機械・機構・筐体・金型設計従事者の年収は、25歳で359万円、30歳で455万円、35歳で544万円、40歳で625万円。(※1)

※1 株式会社インテリジェンス2003年登録者データより 

設計に関する高度な専門知識と技術が必要な仕事であるため、大学などで機械工学などをしっかりと学びます。以前は図面を手で書いていましたが現在はコンピュータを使うため、3次元CADを扱える技能が必要です。卒業後、自動車メーカーをはじめ、航空機、建設機械、産業用ロボット、医療機器、家電、パソコン、通信機器メーカーなど、大型機械から精密機器メーカーまでさまざまな企業に就職可能です。

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