鍵師


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車や金庫、家などの鍵を紛失した客のもとに出張し、鍵を開けたり、新しい鍵を作る。出張料と技術料が収入の柱。客の必要性から24時間営業もめずらしくない。最近増えているのは、ピッキング被害の増大により、安全性の高いシリンダーへの交換、補助錠の設置の仕事。一人前の鍵師になるには、鍵屋で働いたり、養成機関に通って技術を身につける。当然のことながら、手先が器用な人が向いている。公的なライセンスはないが、日本鍵師協会が実施している鍵師技能検定試験という民間資格がある。「鍵師」とか「錠前師」は日本鍵師協会の商標登録だが、この資格を持っていなくとも仕事はできる。たとえば、日本鍵師協会が行っている養成機関で6日間(※1)、基礎を学び、後は現場で経験を積むと、半年から1年で一人前になるといわれている。その後、独立開業し、ひとりもしくは夫婦で経営している場合が多い。開業の際には警察への届け出・許可は必要ないが、挨拶に行くのが普通。警察からも仕事の依頼があったり、開錠の仕事をしている際に警察に誤解されないためである。

※1 編集部注:2012年(平成24年)現在では、7日間。

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いわずと知れた鍵の専門家。
家、車などの鍵を忘れたり失くしたりした人のもとへ赴き鍵を開けたり、壊れた鍵の修理や新しい鍵の取り付けを行う。
個人で開業する場合は、仕事の性質上24時間対応が求められたり、また、営業手腕が問われることになる。
鍵師の技術は、比較的短期間で習得できるため、高齢になってから始める人も多い。

1件あたり1万円前後の報酬を受け取る。全体の収入は、どれだけの件数をこなせるかによる。
稀ではあるが、収入が1,000万円を超える人もいる。
開業する場合は、車・工具などの機材費、宣伝費が必要なので、計算に入れておくこと。

鍵師になるには資格が必要なわけではないが、「村上龍氏の職業解説」にあるように、鍵師技能検定試験(日本鍵師協会)という民間資格があり、資格を習得すると就職・開業を支援してくれるようだ。
鍵師技能検定試験は、「18歳以上で、原則的に前科がなく、日本国籍のある人」(協会ホームページより)ならだれでも受験できる。

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